風邪やインフルエンザの季節ですが、あなたはそれらの予防策としてどんなことをしていますか?
手洗いやうがいをしている方はたくさんいらっしゃると思いますが、うがいの効果はとってもいいのだそうです.
では、その「うがい薬」に何を使うのが一番効果があるかご存じですか。
うがいは水やぬるま湯でよい
風邪やインフルエンザの予防に「手洗い」や「うがい」が推奨されていますが、
「うがい」は普通のお水やぬるま湯でよいという考え方が、医療関係者の間では常識となっています。
その理由は、喉にも善玉菌的なバイキンが存在していて、殺菌効果が強いものでうがいをすると、それまでもやっつけてしまうからだということです。
ところがちまたの情報では、紅茶のあの赤っぽい茶葉の色には「テアフラビン」という成分が含まれ、その健康効果として
(1)血糖値の上昇を抑える
(2)インフルエンザ予防
(3)殺菌・消毒効果
があげられていて、インフルエンザが流行る時期には紅茶パワーが効くのだとか。
日本紅茶協会の「紅茶のうがいほか直接塗布による効能」という項目で
インフルエンザに関してはウイルスの種類に関係なく、紅茶テアフラビン、緑茶カテキンがウイルス粒子を凝集させ、感染力を失わせる。
あくまでも予防効果であり、ウイルスが細胞内に入り込み増殖し始めた状態ではお茶の作用は及ばない。
対症療法の投薬が必要である。お茶によるうがいが予防には有効であるが、喉から鼻にかけて紅茶液が行き渡るような工夫が望ましい。
との記述があります。
緑茶もインフルエンザウイルスに効果あり
植物に含まれている身体に良さそうな成分を大まかにポリフェノールと呼び、その中にカテキンやテアフラビンが含まれるということですが、
・カテキンはフラボノイドの一種類
・ポリフェノールは植物のほとんどが持っている色や味の成分
・テアフラビンはポリフェノールの一種類
・フラボノイドはポリフェノールの一種類
なのだそうです。
ですから、緑茶に含まれているカテキンにも殺菌効果はあって、紅茶と同じように「うがい」に使っていいということになります。
が・・・。
イソジンでのうがいは効果なし
京都大学の研究では「ヨード(イソジン)でうがいをするグループ」の風邪をひいた人数が、「うがいをしないグループ」とほぼ同じ、
という結果になりました。つまりヨード(イソジン)のうがいは風邪の予防効果がまったくなかったのです。
実は、皮膚にヨードを塗って殺菌効果が出るのは、ヨードが乾燥してからです。うがいではすぐに吐き出すため、効果はないのでは、という声がこの論文が出る前からあったのだそうです。
京都大学のこの研究をきっかけに多くの医療機関から一斉にヨード(イソジン)うがい薬がなくなったということです。
風邪やインフルエンザの予防には
【結論】として、
風邪やインフルエンザの予防には、水かぬるま湯で「うがい」をすることが一番効果があるということになります。