大晦日の晩に沖縄県糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂行われる「摩文仁・火と鐘のまつり」は、平和への決意を込めて年を送り、新年を迎える行事です。
“まつり”を通して、戦争の悲惨さと平和の尊さを訴え、お年寄りから若い世代がいっしょになり、参加者全員で戦没者慰霊のたいまつを掲げます。
平和記念堂
“悲惨な戦争は二度と繰り返すまじ”---沖縄県民のこの悲痛な願いを集めて、沖縄平和祈念堂は1978(昭和53)年10月1日開堂されました。
「摩文仁・火と鐘のまつり」は、沖縄戦の終焉の地、糸満市摩文仁にある平和祈念堂で、毎年大晦日の晩に行われている年越し行事です。
開会式は22時から祈念堂内で行われ、その後、平和祈念公園内の平和の礎に灯されている「平和の火」を火種にする「聖火の採火」が行われ、平和の誓いが宣言されます。
参加者全員で戦没者への慰霊と、新年にすべての人に平和が訪れることを祈り黙祷します。
鎮魂の大聖火
その後堂外へ移動し、参加者は種火から分けられたたいまつを手に、大広場の聖火台を囲んでカウントダウンします。
平和祈念堂の塔頭には「祈りの聖火」が灯され、トーチを掲げながら参加者全員で合唱します。
「摩文仁・火と鐘のまつり」は、午前0時を期して鎮魂の大聖火を焚き、平和の鐘を打ち鳴らします。ひとりひとり平和への決意を込めて新たな年を迎える行事です。
平和への想いを胸に、静かな気持ちで新年を祝うことができます。
摩文仁・火と鐘のまつり開催日・開催場所
【開催日時】:12月31日22時~1月1日1時
【開催場所】:沖縄県糸満市摩文仁 沖縄平和祈念堂
【交通アクセス】
≪公共交通≫
◆バス:那覇バスターミナル~糸満バスターミナル~平和祈念堂入口
≪車≫
◆那覇空港から車で国道331号線をまっすぐ南下します。道なりに進み、約30分ほどで到着するでしょう。
◆首里城からは、県道82号線へ向かい、県道128号、県道507号を経由して南下します。国道331号線に入ったら右折し約7キロで着きます。
【駐車場】:154台