2月には京都北野天満宮で、菅原道真の命日にちなむ梅花祭が行われます。
この日は、上七軒の芸妓さんと舞妓さんらの奉仕により、野点も行われます。
北野天満宮の梅花祭
◆梅花祭
菅原道真の命日にちなむ梅花祭が2月25日、北野天満宮で開かれます。
菅原道真公の祥月命日に行われる祭典で、約900年の歴史があります。
お米を蒸して大小2つの台に盛った「大飯」「小飯」や白梅・紅梅の小枝を挿した「紙立(こうだて)」という特殊な神饌を供え、道真公のご遺徳をしのびます。
授与所では「紙立」に用いた玄米を「厄除玄米」として授与しています。
★梅花祭神事:午前10時(於本殿)
祭典を奉仕する神職等は、明治以前には旧暦で祭典が行われていたので、冠に菜の花をつけ奉仕をしていたそうです。
明治以降は新暦で祭典が行われるようになり、菜の花の代わりに梅の花が用いられるようになったそうです。
北野天満宮梅花祭での野点
◆野点
2月25日には、三光門前広場で「梅花祭野点大茶湯」が催されます。
天正15年(1587)豊臣秀吉公が当宮で北野大茶湯を催した故事にちなみ、道真公の薨去(こうきょ)後1050年の大萬燈祭にあたる昭和27(1952)年から始まった行事です。
上七軒の芸妓さんと舞妓さん(芸妓15名・女将15名)たちの奉仕により、梅の盛りを迎えた境内で華やかな野点を楽しんでいただけます。
座礼席と立礼席があり、どちらも長い列ができます。
座礼席はお茶席らしく、正座で座って芸舞妓さん達と近い位置でお点前をいただくことができ、近くで芸舞妓さんの撮影もできるため人気が高いようです。
立礼席の方は椅子に座ってお茶も随時運ばれてきますので、いただき終わった人から順次席を替わるため、座礼席のように待ち時間が1時間~2時間ということもないそうです。
★野 点:午前10時より午後3時まで(於三光門前広場・上七軒歌舞会協賛)
★野点拝服:有料 1,500円 (拝服券・宝物殿拝観券・撤饌引換券=三連券)
※1月25日より拝服券頒布・先着3,000枚限り
尚当日は、日没から境内のライトアップもされます。
350の石燈籠と250の釣燈籠にあかりが灯されると、国宝の本殿をはじめとする社殿が美しく浮かび上がり、昼とは違った幻想的な雰囲気の中で拝観いただけます。
★ライトアップ 日没~21時まで 境内自由
以上 北野天満宮HPより(加筆有り)