湯河原温泉の湯かけまつりは、江戸時代の湯を献上する際に道中の安全を祈願して、湯で満たされた樽にお祓いの意味で湯をかけたのにちなんで、湯桶が組まれた神輿を担ぎ、沿道の人が盛大にお湯をかけるお祭りです。
湯河原温泉の湯かけまつり
湯河原温泉の湯かけまつりは江戸の頃、湯河原温泉の湯の効能が高いことから、温泉を大名や御用邸に献上したことから始まっています。
当時、湯神輿の出発に際して、道中の安全を祈願して湯神輿お湯をかけ、おはらいをしました。
その再現が湯河原温泉の「湯かけまつり」だそうです。現在では沿道の人々が感謝の気持ちを込めて神輿に湯をかけるようになりました。
「湯かけまつり」は、不動滝から泉公園までのおよそ2kmの道程を、5基の神輿が温泉の「湯」を浴びながら温泉街を練り歩きます。
沿道には温泉の「湯」が入った樽(1,000樽、約60tともいわれる「湯」)が用意され、神輿めがけて威勢よく「湯」がかけられます。
湯かけまつりと女性神輿体験
湯かけまつりには5基の御輿が出ますが、5基のうちの1基は芸妓衆の神輿です。その芸妓衆の神輿の前を進むのが女性神輿体験ツアーの神輿です。
湯かけまつりは、毎年5月第4土曜日に開催されますが、それに合わせて体験ツアーの募集がありますので、体験したい方は2人一組で申し込むことができるそうです。
湯河原温泉観光協会のHP中ほどより少し下あたりに募集要項があります。
万葉集にも出てくる歴史は古い湯河原温泉
湯河原温泉の歴史は古く、万葉集にも「足柄の土肥の河内に出づる湯の 世にもたよらに子ろが言はなくに」と詠まれていまして、少なくとも1200年は人びとを癒し続けてくれています。
その湯河原温泉の「湯かけ祭り」は、熊野神社春の大祭にあたる5月第4土曜日に開かれるのですが、このお祭りはお湯に対する感謝の気持ちが込められています。
※「湯かけ祭り」を見物するなら、湯河原温泉観光会館前と最終地点の泉公園が
いいということですが、濡れるかもしれませんので覚悟の程を。
※「湯かけ祭り」会場付近には駐車場はございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用下さい。