雪深い神岡に春の訪れを告げる飛騨神岡祭。
神岡町内二社一宮のお祭りが盛大にとり行われます。正午、渡御行列では祭り囃子の中、大中小の神輿が町内を巡回します。
飛騨神岡に春を告げる祭り
神岡祭は、町内の大津神社・白山神社・朝浦八幡宮の合同例祭で、高山祭や古川祭と共に飛騨三大祭に数えられます。
雪深い飛騨神岡に春を告げる祭りで、数百メートルにおよぶ総勢700人にもの美しい祭行列は、まるで平安絵巻を見ているかのようです。
笛、太鼓、鉦を打ち鳴らす祭囃子の中、進路を清める「猿田彦」を先頭に、獅子、神楽、雅楽、鶏闘楽、奴、采女、大小神輿と続く列は圧巻といえます。
大・中・小の神輿も加わり、神岡の家々の家内安全や人々の無病息災を願いながら町中を練り歩きます。
夕闇が迫ると松明を手にした氏子が参道に勢ぞろいし、獅子も鶏闘楽も神輿も熱狂的に舞い狂い、その後、立ち上がった神輿が一気に拝殿へとなだれ込みます。
昼には時代装束の雅さ、夜には荒々しく勇壮な大行列が行きつ戻りつ本殿めざして一気に駆け上がり、祭は荘厳かつ厳粛なクライマックスを迎え、地元の人だけでなく観光客をも魅了します。
開催日と交通アクセス
例年4月の第4土曜日に開催され、2017年の今年は4月22日(土)に開催されます。 ※雨天時翌日に順延です。
祭の日は「年に一度、神様が里に出られ、町内を巡行される日」として、町内の家々からお神酒などが献供され、賑々しく舞や楽が奉納されます。
【交通アクセス】
公共交通:JR飛騨古川駅→バスおよそ40分
車 :高山方面より 東海北陸道飛騨清見ICから約50分
富山方面より 北陸道富山ICからおよそ1時間
飛騨市内より JR飛騨古川駅から車でおよそ25分
駐車場 :あり(200台 無料)
1年で最も華やぐ日
雅楽の演奏に合わせて舞い踊る「舞姫」の優美さ、肩車をして立ち上がる「獅子舞」の勇壮さ、子供神輿の可愛らしさ。
その他にも、通称「チンカコ」「鳥毛打ち」と呼ばれる鳥の毛冠をつけた子供たちが、鐘や太鼓を打ち鳴らしながら舞い踊る「鶏闘楽」。
行列の途中で神輿が獅子組に何度か押し戻される「お神輿戻し」など、見どころ満載の飛騨神岡祭です。
かつては鉱山の町として栄えた神岡が、1年で最も華やぐ日です。 また、祭見物の合間には、町中に数か所ある「水屋」で喉の渇きを潤して下さい。
飛騨神岡は、昭和の香りが残る町です。飛騨神岡祭は、かつてここで育って都会に出て行った人たちが、子どもや孫に昔話をしながら歩く微笑ましい姿も見かける歴史あるお祭りなのです。
さくらの時期でもありますので、桜とともに楽しめる飛騨神岡祭は、毎年4月第4土曜日に開催されます。