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 「木原不動尊」は正式名称を「雁回山 長寿寺」と号し、天台宗に属する比叡山延暦寺の末寺です。

 

 熊本市南区富合町木原にあるため、一般的には「木原不動尊」の通称で親しまれています。

 
 

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木原不動尊

 

怖い顔をして剣と索(縄)を持っているお不動さま。

 

 手に持った剣で、さまざまな欲望に惑わされる人々の迷いを断ち切り、欲の海に溺れる人々を縄で引き上げてくれる庶民の強い味方です。

 

 ひどく怒った忿怒のお顔を示されているのは、全ての人を力ずくでも救うためだともいわれています。

 

 木原不動尊の御本尊・不動明王は、密教の最高仏と位置づけられる大日如来の成り代わった御姿です。

 

 右手に握っておられる智剣は「悟りの智慧」を象徴し、心の迷いを断ち切ってくださいます。

 

 そして左手に持っておられる羂索(けんさく)の縄で煩悩を縛って封じ、正しい教えの道へと導いてくださいます。

 

 お不動さまがお立ちになる磐石は、全ての人を救うため、あらゆる苦難に耐える決意を表しています。

 

不動さま立像

       ※写真は御前立ちです

 

 秘仏のため普段は厨子の中に安置していますが、毎月28日の縁日には御開扉いたします。

 

 ご開扉は朝5時から日暮れまでで、この日は多くの参拝者が訪れます。

 

 木原不動尊の御本尊・不動明王は、別名を「水引不動」と呼ばれ、かつて大かんばつのため近隣の田が干上がり、里人が難渋していた際に里人がお不動さまに祈ると、不思議なことに田の中に水が引き上げられており、お不動さまの足には泥水の跡が付いていたという伝説が今も残っています。

 
 

木原不動尊の春季大祭

 

 木原不動尊の春季大祭は毎年2月28日に開催され、一年で最も多くの参拝者が訪れます。

 

 ご本尊ご開帳のほか、採灯(さいとう)大護摩供、火渡り、湯立て、湯浴びといった大荒行が行われます。

 

護摩木

 

 護摩木を読経とともに燃やし、おき火の上を修験者が素足で歩く火渡りは、毎年多くのカメラマンも訪れるほど壮観です。

 

火渡り

 

 煮えたぎる釜の中に笹を敷き、もうもうと湯気が上がる中に座り込む湯立てや、その笹が振られて釜の中の熱湯を浴びる湯浴びなど、どれも目を見張るような大荒行です。

 

 修験者が渡ったあとのおき火を参拝者が裸足で歩くと、一年を無病息災で過ごせるといわれています。

 

大祭風景

 

 春の訪れを告げる大祭に、是非お参りください。

 
 


 
 

木原不動尊へのアクセス

 

 ★木原不動尊へは

 

  ★電車:JR鹿児島本線宇都駅から熊本バス城南行きで約10分。

      「木原不動尊前」下車

 

  ★車 :九州自動車道松橋ICまたは御船ICから約15分。

      駐車台数:境内約50台、大祭時にはその他100台。

 

 この記事は、天台宗 雁回山 長寿寺 木原不動尊HPより記載しました。

 
 
 

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