佐賀県唐津市呼子町(さがけんからつしよぶこちょう)で6月第1土・日曜日に行われる大綱引は、土曜日は綱引きの準備をする日でもあり子供綱引きの日、日曜日には大人の大綱引きが行われます。
呼子大綱引
呼子大綱引は、佐賀県唐津市呼子町(よぶこちょう)で6月第1土・日曜日に行われるイベントです。呼子の各集落がサキカタ(浜組)とウラカタ(岡組)に分かれて綱を引き合い、サキカタが勝てば豊漁、ウラカタが勝てば豊作になるといわれています。
本来は5月の節供に行われていた行事で、子どもの成長を祈願する意味合いもありました。九州北部地方ではお盆に行われる綱引きが多い中にあって数少ない5月節句の綱引きの伝統を引く貴重な行事です。
初日にはミトと呼ばれる綱の中心部になる部分を作る作業が行われます。綱のつなぎ目が中央にくるようにして長さ5メートル、高さ120センチメートルほどの大きさのミトを作ります。大綱引きでは、これに綱をつなぎたして、全体の長さが400メートルほどの綱を完成させます。
呼子大綱引(唐津市呼子町)の由来
文禄・慶長の時代、豊臣秀吉が名護屋城に陣を構えていた頃、将兵の士気を高めるために、加藤清正と福島正則の陣営を東西に分け、軍船の綱を用いて引かせたことから始まったといわれ、長年続いた伝統的なお祭りです。
もともとは旧端午の節句に行なわれていましたが、現在では6月の第1土曜日に子供綱が行われ、翌日曜日には大人綱引きが行なわれます。
町民を岡組と浜組に二分し、老若男女が直径15センチ、長さ400メートルの大綱を、ドラと火矢の合図で引き合い、岡組が勝った年は豊作、浜組が勝った年は大漁といわれています。
綱引きが行なわれる道路上のタイルの図柄は、岡組側(豊作)、浜組側(大漁)を表わし、3本の線は勝敗を決する中心線(ミト)と、勝敗線を示すものです。
祭り当日の呼子町
街中は綱引きムード一色という感じで大きなのぼりが町中はためいています。
町中の人が曲がりくねった路地に出てきて大きな綱をみんなで引きます。
大人のおお綱引きは、なんと400mもありますが、400mも真っ直ぐな道が無いので、緩いカーブには、杭を立てて、民家を保護しています。
普段は周りの町に出ている親戚もこの時ばかりはと呼子町集まってきます。
大綱引に堅苦しい決まりはありません、観光客だってどんどん綱引きに参加できます。
ルールは浜組と岡組に分かれて綱を引く3本勝負。
男たちは朝から酒を飲んでいるので酔っ払いばかり、周りから景気づけの水もまかれたりとやりたいほうだいです。
綱引きの前の方は危険です。毎年乱闘が絶えないので気を付けて下さい。
しかし、この大綱引き子供だってキャッキャッと楽しそうに綱を引きます。
この大綱は長さ400メートル、重さ2トン。綱を引くのは総勢700人、見物客は2000人とすごいイベントですね。
この大綱引き、浜組が勝った年は大漁、岡組が勝った年は豊作になると言い伝えられています。
数年前に国の重要無形民俗文化財に指定され、綱引き会館も建てられたので綱引きで使われる大綱はこちらに保存されます。
大綱挽の行われる場所とアクセス
◆場所:佐賀県唐津市大綱引通りの三神社前
◆アクセス
唐津線・筑肥線「唐津駅」から
「波戸岬・呼子方面行」の昭和バスでおよそ30分「呼子」下車。