日本三大川まつりのひとつに数えられる「尾張津島天王祭」は津島神社の祭礼として500年の伝統を誇り、全国の数ある夏まつりの中でも最も華麗なものと言われているお祭りです。
尾張津島天王祭は500有余年の歴史を持つ
500有余年の歴史を持つとされる荘厳・華麗な川祭りで、江戸時代末期の東海道名所図会にも、「津島祭」と記載されでてきます。
祭りそのものは数か月にもおよぶ様々な行事、儀式、神事が行われますが、7月第4土曜日の「宵祭」とその翌日の「朝祭」がクライマックスであり、「尾張津島天王祭の車楽舟行事」として重要無形民俗文化財に指定されています(元はそれぞれ旧暦の6月14日と15日に行われていました)。
この祭りは、大阪の天満天神祭、厳島神社の管絃祭と並び日本の三大川祭のひとつに数えられ、室町時代から続いているといわれ、織田信長や豊臣秀吉などの名将にも愛されたとされています。
尾張津島天王祭の由来と見どころ
南北朝時代に津島に逃れて来た良王親王(後醍醐天皇の曽孫南朝方の親王)を守る津島武士が、北朝方の武士を船遊びにさそい討取ったことに由る行事だといわれています。
あるいは、津島神社の「神葭流し」の神事をもとにしたものだとかともいわれていますが定説はありません。
この尾張津島天王祭は、1980(昭和55)年に「尾張津島天王祭の車楽船行事」が国の重要無形民俗文化財に、1984(昭和59)年に「尾張津島天王祭の車楽」が県の有形民俗文化財にそれぞれ指定されました。
★尾張津島天王祭の見どころ
天王川に浮かぶ津島五車のまきわら船には400個余りの提灯に灯がともされ、津島笛を奏でながら天王川を漕ぎ渡ると、揺らめく提灯の灯りが川面に映り、まきわら船とその水面に映る影はその美しさをさらに際立たせます。
朝祭は、市江車を先頭に6艘の車楽船が能の出し物をかたどった置物を飾り、楽を奏でながら漕ぎ進みます。
先頭の市江車から10人の鉾持が布鉾を持って水中に飛び込み、川を泳ぎ、神社に向かって走るその姿は勇壮というほかありません。
開催日時・開催場所と交通アクセス
★宵祭:7月第4土曜日
10:00~ 神輿渡御
19:00~ 如意点火
20:00~ 迎え
20:45~ 出船
21:30~ 御旅所着
★朝祭:翌日曜日
8:40~ 迎え
9:00~ 出船
9:45~ 御旅所着
10:30~ 神輿還御祭
11:30~ 「稚児」の神前奏楽
★開催場所:津島神社、天王川公園
【交通アクセス】
★電車
名鉄電車「津島駅」から徒歩でおよそ20分
電車・名鉄電車 「名鉄名古屋駅」からおよそ30分「津島駅」下車
JR・近鉄「弥富駅」乗り換え名鉄電車でおよそ10分「津島駅」下車
★車
・東名阪自動車道「弥富IC」から約15分(国道155線)
・東海北陸道「一宮西IC」から約30分(国道155線)
★駐車場
市内に10ヶ所ほど、臨時の無料駐車場があります(1500台)。
※津島天王祭が行われる天王川公園内の駐車場は、交通規制がかかっていて駐車できません。そのため、会場周辺の小学校運動場などが、無料で、開放されます。
会場となる天王川公園までは、徒歩およそ20分程の距離です。
※津島駅や公園周辺は交通規制のため、車の乗り入れが出来ない箇所が多数ありますのでご注意ください。