鷺舞は津和野の弥栄神社に伝わる古典芸能神事です。毎年祇園祭りの7月20日(ご神幸の日)は町内11ヶ所、27日(ご還幸の日)は町内9ヶ所の昔から定められた場所で舞います。
津和野鷺舞の歴史
鷺舞は1542(天文11)年に時の津和野城主吉見正頼(11代)が山口の祇園会から移し入れた芸能神事ですが、本元は京都の八坂神社祇園会に伝えられたもので、京都から山口へ、山口から津和野へと伝えられました。
坂崎出羽守の時代に一時中絶しましたが、亀井氏の時代になって茲政(2代藩主)は、1643(寛永20)年坂田兵左衛門、柴屋彦両人を京都に派遣して京都祇園会の鷺舞を直接習得させ、今日まで受継がれています。
当屋制の事や鷺舞屋敷の事、諸々の儀式・ならわしなどは時代の変遷に伴い省略されて記録にだけは残っていますが、鷺舞そのものは正しくうけ継がれ大事に保存されて「日本にただひとつ残る鷺舞」といわれています。
鷺舞は、貴重な無形文化の遺産として学術的にも高く評価されています。
津和野の鷺舞開催時期
桧でできた真白い羽を2羽の鷺がずれることなくかち鳴らし、小刻みな羽の羽ばたきにも規律正しい所作によって伝統と優美な厳格さを感じさせます。
両羽を大きく広げたその姿は本当に美しく、見事です。ぜひご覧いただきたいと思います。
殿町通りにある頭屋前から出発し、鷺舞一行が津和野の町を練り歩きます。道中11カ所で鷺舞を披露し、多くの観光客を感嘆させます。
【開催時期】
◆行き(渡御) 7月20日
頭屋前(町民センター)⇒弥栄神社⇒嘉楽園⇒小学校前⇒沙羅の木前⇒古橋酒造前
⇒高津屋伊藤博石堂前⇒郵便局前⇒吉永米店前⇒お旅所⇒頭屋前(町民センター)
◆帰り(環御) 7月27日
頭屋前(町民センター)⇒沙羅の木前⇒古橋酒造前⇒高津屋伊藤博石堂前⇒
郵便局前⇒吉永米店前⇒お旅所⇒弥栄神社⇒頭屋前(町民センター)
【開催会場】
◆津和野町各所一帯
交通アクセスと問い合わせ先
【交通アクセス】
◆JR津和野駅から徒歩でおよそ10分
◆中国自動車道六日市ICから車でおよそ1時間
【問合せ先】
〒699-5605 島根県鹿足郡津和野町後田ロ64-6
津和野町商工観光課 電話:0856(72)0652