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 夏越まつりとは、山口県下関市の関の氏神亀山八幡宮で行われる神事で、灼熱の夏を迎え、荒廃しがちな心を清める禊(みそぎ)として受け継がれている行事です。

 

亀山八幡宮

 

 神前に置かれた「茅の輪」をくぐると、災厄から免れるという言い伝えがあります。

 
 

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夏越(なごし)祭とは?

 

 夏越(なごし)祭とは、灼熱の夏を迎えて暑さで荒廃しがちな心を清めるみそぎ(禊)の神事です。

 

 禊(みそぎ)は身のけがれをそそぎ落し、心の気を清々しく保つために、古くから海や河、泉や井戸で時をえらばず行われていました。

 

 その中でも定期的に行われていたのが、夏越(なごし)の大祓(おおはらい)です。

 

“水無月(みなづき)の 夏越(なごし)の祓い する人は 千歳(ちとせ)の命(よわい) 延ぶといふなり”

 

と伝わるように、夏越の祓をする人は千年の命を保つといわれるほど信念的に行われた行事です。

 

 昔からこの神事が行われるのは夕日の沈む頃に行われ、今でも薄暮せまる頃から始められます。

 

 この夏越(なごし)祭の茅の輪(ちのわ)くぐりは、

 

“母の分 もひとつくぐる 茅の輪かな”

 

と、小林一茶が詠んでいます。

 

茅の輪くぐり-1

 

 この茅の輪くぐりには、ご神前に置かれた茅(かや)を束ねて作った輪(茅の輪)をくぐれば、災厄からまぬがれるという言い伝があります。

 

 茅の輪をくぐり抜けることによって災厄をまぬがれるので、くぐり返ってはならないというしきたりがあります。

 

 また、夏越の祭の行事には、陸上と海上の巡行(じゅんこう)があり、その中でも海上渡御(とぎょ)は有名で、日没後、お神輿(みこし)を御座(ござ)船に奉安し、多くの提灯で船を飾って海上へ繰り出し、関門海峡を一巡します。別名「提灯まつり」とも呼ばれています。

 

 ほかにも福引大会や盆踊り、2日目の夜には、花火大会も行われています。

 
 

夏越祭り茅の輪くぐりのいわれ

 

 神代の昔、武塔(むとう)の神(=スサノオノミコト)が南海へ行かれる途中、日が暮れてきたので蘇民将来(そみんしょうらい)巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟に宿を求められた。

 

 弟の巨旦将来は、裕福な身であったにもかかわらず宿を拒んだのに対し、兄の蘇民将来は、貧しい身であったが快くお泊めして心温まる接待をしました。

 

 武塔の神は大変喜び、数年後再び蘇民将来の家に訪れ「今後、この地に悪い病気がはやった時は蘇民将来の子孫であると言い茅の輪を腰に着けなさい。そうすれば病気をまぬがれるでしょう」と茅の輪を渡された。

 

 その後、大疫病が流行したが、言われた通りにしていた蘇民将来の一家だけ難を逃れることができたといわれています。

 

 この故事に基づき、蘇民将来子孫と書いて門口に張れば災厄をまぬがれるという信仰が生じ、夏越の祓えの神事にも茅の輪を設けくぐり抜けるようになったのです。

 
 


 
 

海上渡御(かいじょうとぎょ)

 

 本殿祭の神事の後、お神輿(みこし)を御座(ござ)船に奉安しお供の船(供船)とともに、海上安全を祈りながら関門海峡を一巡する海上渡御(かいじょうとぎょ)が行われます。

 

海上渡御

 

 御座船には万灯の提灯がかかげられ、夕暮れの関門海峡の清流に灯火をうつして巡り行く情景は美しい夏の風物詩です。

 

 全国的には「関の提灯祭」という名で知らていますこの行事ですが、隆盛期には、多くの供船が万灯の提灯をかかげて御座船に従い、夏の夜の関門海峡に不夜城を築いたと伝えられます。

 

【供船乗船のご案内】

 ★日時:7月30日 午後7時~9時

  ・海峡クルージングと海上からの花火が鑑賞できます

  ・午後6時からの本殿祭に続いて、午後7時に唐戸桟橋から神輿の海上渡御の御座船と、供船が出航します。

  ・夕暮れの関門海峡に灯火をうつし、夏の風物詩海上渡御と、花火大会を海上より楽しむ事が出来ます。

  ・供船は、コンピューター制御で揺れの少ない渡船「かんもん」です。

 

【乗船希望の方は、以下ご確認のうえ申し込み下さい】

★乗船料金

 ・お1人様5,000円(茅の輪守、お料理・飲み物付き)

 ・乗船料金は、当日唐戸桟橋の受付にてお納め下さい。

★申込み方法(7月1日から)

 ★電話(083-231-1323)

 ★ファックス(083-232-5365)

  ※氏名 ※郵便番号 ※住所 ※年齢 ※電話番号をお書きの上、さらに「ホームページを見て」と一言添えて下さい。追って乗船券をお送り致します。

 ★メールでの乗船の申し込みはこちらから

 

【諸注意】

 ★定員(100名)がございますので先着順とさせて頂きます。

 ★花火大会が中止になっても船の航行に支障がない場合は出航いたします。

 ★お子様も一席ご利用の場合は5,000円です。

 

【臨時乗船】

 ★定員に満たない場合のみ、お1人様2,000円(当日限定)でご案内します。

 ★但し、茅の輪守、料理・飲み物はございません。

 ★受付は唐戸桟橋で午後6時から行います。(先着順)

 
 

夏越祭開催日程と交通アクセス

 

 夏越祭の開催は、7月29日(金)・30日(土)です。

 

◆7月29日(水)

 ★福引大会

  午後4時~9時

 

 ★夏祭の夕べ

  午後5時00分~6時30分

 

 ★盆踊大会

  午後7時~8時30分

 

◆7月30日(木)

 ★福引大会

  午後4時~9時

 

 ★本殿祭

  午後6時~

 

 ★海上渡御

  午後7時~

 

 ★花火大会

  午後8時~

 

花火-1

 

花火-2

 

【交通アクセス】

★JR山陽本線:「下関駅」からバス約7分「唐戸」~徒歩約5分

 

  ★車:中国自動車道「下関IC」から県道垢田線経由車約15分

 
 
 

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