富士山御神火まつりは、毎年8月の第1土曜日、静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社とその周辺で行われています。
富士山本宮浅間大社で神事により採火された「御神火」を灯した神輿が町内を練り歩きます。
クライマックスは神輿を担いだまま神田川をのぼる「神田川昇り」です。
富士山御神火まつりとは
1979(昭和54)年、富士宮青年会議所により富士宮夏まつり「太鼓と踊りと民謡で」として計画実施され、翌1978(昭和55)年、市民のアイディアから生まれたお祭りとして「富士山御神火まつり」と名前を変えて開催されました。
その後、富士山頂にある富士山本宮浅間大社奥宮(おくみや)での御神火祭採火式や市街地パレードなどが順次導入され、1984(昭和59)年からは神輿(みこし)に御神火を点火し、市内の商店街を練り歩き最後に神田川の水流を遡る、いわゆる神田川昇りを行うという今のようなまつりになりました。
富士山御神火まつりは、祭り当日に富士山本宮浅間大社で神事により採火された火を、御神火神輿に点火して始まります。
夕方からは町中が祭り一色に染まり始めます。
時に天を焦がさんばかりに燃え上がる火と、数人の乗り子を乗せた神輿を数十人の若者が担ぎ、威勢のいい声をはり上げながら、神社に奉納します。
祭りのクライマックスは、浅間大社脇の、清冽なる富士山の湧水が流れる神田川を昇っていく川昇りです。
真夏でも10度ちょっとという冷たい水の中を、掛け声とともに水しぶきを上げながら昇るその様子は、勇壮そのものです。
最初は2基だった神輿は今では8基にもなっています。この神輿の重さは800kgから1tほどあり、1基当たり60人から100人の担ぎ手を必要とします。
富士山御神火まつりは、神輿やパレード以外にも、御神火音頭を始めとする民謡が踊られ、掲載毎年多くの方が踊りを楽しんでいます。
富士山本宮浅間大社
富士山本宮浅間大社は、全国の浅間神社の総本宮で、806(大同元)年に現在の地に建立されました。
富士山を御神山とする社で、奥宮は富士山の頂上にあります(富士山の頂上は富士山本宮浅間大社の境内になります)。浅間大神、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)を祀ります。
富士山本宮浅間大社の落ち着いた朱の本殿は二重の楼閣造で棟高45尺、浅間造と呼ばれ、その構造はほかに例がありません。
境内にある湧玉池は、富士山からの水が湧き、天然記念物に指定されています。富士登山者が登山の前に禊をする慣わしだった湧水で、その清らかな御神水は飲むこともできます。
富士山御神火まつりの開催日時とアクセス
【開催日】:8月の第1土曜日 2016年は8月6日(土)
【開催時刻】:16:00~
【開催場所】: 静岡県富士宮市 富士山本宮浅間大社および周辺
【公共交通機関】: JR身延線富士宮駅から徒歩10分。
【車】: 東名富士ICより西富士バイパス経由で約20分。
【駐車場】: あり
【お問い合わせ先】:富士宮市役所商工観光課 054(422)1155