郡上踊りの「動」にたいして、平素の郡上八幡は「静」といえるでしょう。
東海北陸自動車道の郡上八幡IC直前の亀尾島トンネル(下り線)を抜け、右手に広がる市街地が郡上八幡です。
真っ先に目にとまるのが市街地奥の山頂にそびえる郡上八幡城です。
城下町として発展してきた郡上八幡の市街地内には、古い町並みやきれいな水路、水を生かしたポケットパーク(小公園)、全国名水百選の宗祇水、郡上八幡を総合的に紹介している郡上八幡博覧館、登録有形文化財となっている郡上八幡旧庁舎記念館など、見どころがたくさんあります。
郡上八幡城
戦国時代末期1559(永禄2)年、初代城主の遠藤盛数によって砦が築かれたのが郡上八幡城のはじまりです。
1755(宝暦5)年大規模な農民一揆がおこり、12代城主金森頼錦は、お家断絶に追い込まれるという一揆が展開されました。
1871(明治4)年廃藩置県とともに廃城となった城は石垣を残して取り壊されてしまいました。
現在の城郭一帯の石垣すべてが県の史跡に指定されています。天守閣は市の有形文化財に指定されています。現在の天守閣は1933(昭和8)年再建の日本最古の木造天守なのです。
城下町が一望できる山城では、四季折々の自然を感じることもでき、散策にも人気があります。
郡上の紅葉の名所として11月にはもみじまつりも開催されます。
【交通アクセス】
車 :東海北陸自動車道 郡上八幡インターから約10分
鉄道:長良川鉄道 郡上八幡駅よりタクシーで約10分
バス:岐阜バス等 城下町プラザ下車 徒歩約15分
【駐車場】
あり(普通車20台 無料)
郡上八幡やなか水のこみち
郡上おどりのシーズンは、観光客でごったがえしている郡上八幡ですが、時期をはずせば、閑散としています。その『静かな郡上八幡が好き』という方も。
玉石を敷きつめた「やなか水のこみち」を行くお姉さんのカランコロンという下駄の音や、あちこちにある水路の水の音に耳を傾ける、そんな風流を味わえるからです。 静かな郡上八幡にはとても癒されます。
柳がゆれる、涼しげな小道。 路面には、小石がびっしりと敷き詰められています この艶やかな石畳は 長良川と吉田川で拾われた 約8万個の石で作られています。
ピカピカに磨かれた小石でできた石畳のよこを涼しげに水が流れています。ここでたくさんの人たちが写真を撮っています。美しい水路と小道です。
やなか水のこみちの周辺の人気宿
やなか水のこみちの周辺の宿などをご紹介しましょう。
郡上八幡古い町並み
職人町、鍛冶屋町といった町名にひかれてそぞろ歩けば、そこには古い家並みとその軒先を流れる水路があります。
柳町の家々は侍町のおもかげを残しており、隣家との境に袖壁をもつのが特徴です。これは屋根の軒出しを支えるとともに長屋のように密接した家々の防犯や延焼を防ぐためのものでした。
【交通アクセス】
郡上八幡インターから約5分
【駐車場】
郡上八幡城下町プラザ(普通車24台、大型(要予約)6台)他、市街地駐車場を利用してください。
郡上踊り
静かさを求めて郡上八幡へ行くには、7月9日(土)から9月3日(土)の2ヶ月間は避けましょう。
この間は郡上踊りの期間で、郡上八幡は踊り一色になってしまいます。
8月13日から16日までは夜通し踊りがあります。人出は20万人にもなるそうなので、静かさとは縁が遠くなってしまいます。