奥州平泉5つの世界遺産
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 松尾芭蕉が「奥の細道」の中で「三代の栄耀一睡の中にして」と述べている奥州平泉は世界文化遺産に登録されています。

 

 中尊寺をはじめとする寺院とその遺跡群は現世の極楽浄土をめざし藤原氏三代が作り上げたものです。

 
 

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観自在王院跡

 

観自在王院跡

 

 平泉の世界遺産5資産のひとつで毛越寺に隣接する穏やかな庭園です。第2代藤原基衡公の妻が建立したと言われています。

 

 池の北岸には大阿弥陀堂と小阿弥陀堂の跡があり、荒磯風の石組や州浜なども見られることから、極楽浄土を表現した浄土庭園と考えられています。

 

 現在では整備が進み、史跡公園として憩いの場所としても親しまれています。 こちらもまた世界遺産の構成資産であると同時に国の特別史跡および名勝として指定されています。

 

 平安時代後期にはすでに荒廃し、水田となっていたようです。国内でも数少ない平安時代の庭園の遺構として高い評価を受けています。

 

・アクセス:JR平泉駅から徒歩8分

・平泉観光協会:0191(46)2110

公式サイト

 
 

金鶏山

 

金鶏山

 

 平泉の世界遺産を構成する資産のひとつです。中尊寺と毛越寺のほぼ中間にある円錐形の山で、かつて藤原氏が頂上に経塚を築いたとされる信仰の山です。

 

 この山が平泉の町づくりの基準となりました。無量光院の西側に位置している山です。 世界遺産のほか国の史跡および名勝にも指定されています。平泉の歴史や文化を知る上では外せない重要な歴史スポットとなっています。

 

 様々な伝説も残っており、「平泉を守るため黄金の雌雄一対の鶏を埋めた」とか「人夫を並べ一晩で築いた山」とも言われています。

 

 松尾芭蕉はこの地を訪れた際「秀衡が跡は田野となりて、金鶏山のみ形をのこす」と詠んでいます。

 

・アクセス:岩手県交通:バス停「鈴沢」下車徒歩約5分

・定休日:年中無休

・料金:無料

・平泉観光協会:0191(46)2110

公式サイト

 
 


 
 

中尊寺

 

中尊寺

 

 平泉の世界遺産5資産のひとつで、中尊寺は850(嘉祥(かしょう・かじょう)3)年に比叡山延暦寺の高層慈覚大師円仁によって開かれました。

 

 そして、12世紀初頭、奥州藤原氏により、大規模な造営が行われました。中心となる本堂は1909(明治42)年に再建されたもので、現在も年間を通じて様々な行事が行われています。

 

 ご本尊は釈迦如来坐像で一丈六尺、約4.8mの大きな仏様です。表参道は月見坂とも呼ばれ樹齢300年を超える杉の並木道が続き、厳かな気持ちにさせてくれます。

 

 霧がかった表参道を歩いているとマイナスイオンたっぷりの空気が吸えて、心も身体もリフレッシュできます。緑も多いため、夏でも涼しい場所です。

 
 

【中尊寺金色堂】

 

金色堂

 

 中尊寺金色堂は1124(天治(てんじ)元)年に上棟され、創建当初の姿を今に伝えています。お堂の内外を金箔で埋め尽くされた「皆金色」と言われる阿弥陀堂で、金色堂と呼ばれています。

 

 また往時の工芸技術が集約されており、内部の長押、柱や須弥壇には金の蒔絵が使われ、他にも夜行貝を使った螺鈿細工、透かし彫りの金具などが使われ装飾されています。

 

 藤原の初代清衡公、2代基衡公、3代秀衡公そして4代泰衡公は今も金色の棺に納められ安置されています。

 

 誰もが知る中尊寺金色堂。金色に輝く金色堂は世界的にも有名なお堂です。

 

・アクセス:JR平泉駅から徒歩25分

・営業時間:8:30~17:00(11月4日から2月末までは16:30まで)

・定休日 :年中無休

・料 金 :大人800円 高校生500円 中学生300円 小学生200円

・電話番号:0191(46)2211

公式サイト

 
 

無量光院跡

 

無量光院跡

 

 第3代藤原秀衡が宇治平等院の鳳凰堂を模して造った寺院跡です。造営当時は平等院を上回る規模を誇っていたと考えられていますが、今では池跡、中島、磁石のみが残っているのみです。

 

 こちらも世界遺産の5資産のひとつとして認定されています。 かつてあったとされる建物の中心と金鶏山とが直線で結ばれ、その稜線上に沈む夕日は極楽浄土をイメージした景観とも考えられており、浄土庭園の最高傑作とも言われています。

 

 国の特別史跡に指定されており、 こちらもまた「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」を構成する資産のひとつとして、世界遺産に登録されています。建造物などは幾度もの火災により焼失しました。

 

・アクセス:JR平泉駅から徒歩10分

・定休日 :年中無休

・料  金: 無料

・平泉文化遺産センター:0191(46)4012

公式サイト

 
 

毛越寺

 

毛越寺

 

 中尊寺と共に世界遺産に指定された毛越寺は慈覚大師円仁が開山し、最も栄えた時期には中尊寺をしのぐくらいの規模あったと言われています。

 

 しかし藤原氏滅亡後、すべての建物が焼失してしまいました。現在は庭園と平安時代に築かれた伽藍が保存され、庭園と共に特別史跡・特別名勝の指定を受けています。

 

 本堂は1989(平成元)年に建てられた平安様式の建物で、平安時代に作られた薬師如来がご本尊です。その脇には日光・月光菩薩も安置されています。

 

 このお寺には白鹿伝説というのが残っており、西暦850(嘉祥(かしょう・かじょう)3)年のこと、慈覚大師がこの地を訪れた際に白い毛の鹿を見つけます。突然現れた白髪の老人が、この地は霊地であると慈覚大師に告げ、慈覚大師はこの寺を設立したということです。

 

・アクセス:JR平泉駅から徒歩7分

・営業時間:8:30~17:00(11月5日~3月4日 ~16:30)

・定休日 :年中無休

・料  金:大人500円 高校生300円 小中学生100円

・電話番号:0191(46)2331

公式サイト

 

※このほかの奥州平泉の観光スポットはこちらから【楽天たびノート】

 
 
 

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