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 花輪ばやし(はなわばやし)は、秋田県鹿角市花輪の祭りで、土地の守り神「産土神(うぶすな)さん」として古くから地域の信仰を集める、幸(さきわい)稲荷神社の祭礼において奉納される祭礼ばやしです。

 

 また、日本三大ばやしの一つに数えられています。

 
 

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花輪ばやしの起源

 

 花輪ばやしは、秋田県鹿角市の代表的な民俗芸能で、1978(昭和53)年2月14日、秋田県無形民俗文化財に指定されました。
 2014(平成26)年3月には「花輪祭の屋台行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 

 花輪ばやしは、鹿角市の中心市街地である花輪地区の総鎮守、幸稲荷神社(さきわいいなりじんじゃ)の祭典で、1204(元久元)年の創建時から続いていると伝わっています。

 

 祭りが現在のような形となったのは神明社(六日町に鎮座)の御輿の購入記録より、江戸時代の末期(文化文政の頃)と考えられています。

 
 

花輪ばやしは日本三大ばやしのひとつ

 

 夜を徹して鳴り響くお囃子は「日本一の祭り囃子」と賞賛されています。

 

 暗闇に浮かび上がる豪華絢爛な屋台は壮観で、また、聴く人を魅了する祭り囃子は、本ばやし・霧ばやし・拳ばやし・二本滝・宇現響・羯鼓・矢車・吉原格子・不二田・祇園・追込・シャギリの12曲が伝承されています。

 

屋台そろい

 

 特に代表曲である「本ばやし」は、行進曲風で勇壮です。

 

 花輪ばやしの見どころは、20時頃から鹿角花輪駅に10町内の屋台がそろう駅前行事です。このお祭りは、翌日の明け方まで開催されます。

 

 ところでこの花輪ばやしは、1960(昭和35)年からは、花輪神明社の祭礼が幸稲荷神社の祭礼と同じ日に合わせて行われるようになり、里の神(花輪神明社)が山からの神(幸稲荷神社)を迎えるという新たな祭りの意味合いを持っています。

 

 8月16日、幸稲荷神社の御神体は里宮の御旅所に渡御して、20日に還御しますが、8月19日から20日に10町内から奏でられる花輪ばやしが花輪の町に響き渡ります。

 
 


 
 

花輪ばやしは多くの観光客で賑う

 

 産土の神を奉る幸稲荷神社は、古来より近郷の信仰を集め祭礼はもとより、元朝詣りには、多くの老若男女を集め年々栄えております。

 

 毎年の初午には、この地に生まれた厄年の人々が一同に会して産土の神の前にて"厄払いの儀式”が盛大に行われていることは他に類を見ません。

 

 花輪ばやしの祭典は、お盆明けの8月16日本殿から、神官、氏子総代に守られたお御輿が、直径1m余りの大太鼓を従えて町内を一巡りして「御旅所」に安置されることから始まり、20日、本殿へ還幸されるまでの5日間行われます。

 

 花輪ばやしは、その中の19日・20日の両日幸稲荷神社・産土の神に奉納するため盛大に行われているものです。青垣山に囲まれた城下町は祭り一色に彩られ、近隣はもとより多くの観光客で賑います。

 

屋台-1

 

 ところで花輪ばやしは、県内はもとより海外でもの名声は高まつており、神宮外苑の「日本の祭り」参加をはじめ、日本各地からの出演依頼もたくさんあります。

 

 また、ニースのカーニバル、サンフランシスコの桜まつり、上海の国際交流フェスティバル、ミネソタ州のジャパンウイークなどにも出演して、絶賛を博しております。

 

 花輪ばやしは、毎年8月19日・20日に行われ、鹿角市の夏の終わりを告げる行事となっています。

 
 

開催日とその期間・開催場所

 

 【開催日・期間】:8月19日(金)~20日(土)

  ※屋台のパレードが始まるのは19日夕方の18時頃から。

   夜(20日朝)は概ね早朝4時終了。

   20日夜(21日朝)は概ね3時終了。

 

 【開催場所・会場】:JR鹿角花輪駅前・花輪市街地

 

 ※画像は全て「花輪ばやし」(http://hanawabayashi.com/)より掲載

 
 
 

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