京都松尾大社の“八朔祭”は毎年9月の第一日曜日に行われる京都で最後の夏祭りです。前日の土曜日より盛大に諸行事が実施されます。
八朔とは
八朔とは、旧暦8月1日(朔日)の事で、このころ台風や病害虫の被害をこうむる事が多いため、風雨を避け、順調な五穀豊穣、家内安全を祈ることを目的として、130年前の1885(明治18)年からある祭りです。
以前は9月1日に行われ、1976(昭和51)年以降、毎年9月の第1日曜日に行われています。
松尾大社の八朔祭は、風雨順調・五穀豊穣・商売繁盛を願うお祭です。女神輿・八朔相撲・赤ちゃん土俵入り・子供みこし・嵯峨六斎念仏踊・上桂御霊太鼓が行われます。日没後は境内の万灯が点されます。
女神輿と嵯峨六斎念仏踊に八朔相撲
女神輿の巡幸ルートはおおよそ、松尾大社(8:30) ⇒ 阪急嵐山駅着(9:45) ⇒ 檪谷宗像神社着(10:20) ⇒ 船渡御(11:45頃) ⇒ 野宮神社(13:00) ⇒ 渡月橋着(13:50) ⇒ 松尾大社着(15:00ごろ)。
最大の見所は、女神輿を船に乗せ大堰川を渡る船渡御です。船の上から花火が打ち上げられ、同時に太鼓の演奏が始まります。
松尾大社拝殿で奉納される嵯峨六斎念仏踊は、碁盤上に乗った神楽獅子の逆立ちと糸を投げる土蜘蛛の精が最大の見せ場です(17曲約1時間)。
「八朔」の当日、「八朔相撲」と称する神事相撲(国民体育大会の京都府予選を兼ねています)が催されます。
この「八朔相撲」の起源は定かではないのですが、松尾大社社伝によると、鎌倉時代から今日までずっと続けられております。
正確な記録として残っているのは、江戸時代初期の松尾大社の神主であった「秦 相宥」編纂の「松尾年中行事次第記巻中」に、この「八朔相撲」に関しての記述があります。
松尾大社八朔祭開催日
【開 催 日】:9月の第1日曜日
【開催場所】:松尾大社
【開催時間】:8時~
【見どころ】:女神輿最大の見所は神輿が大堰川を渡る船渡御です。
松尾大社の土俵では、八朔相撲や赤ちゃん土俵入りが行われます。
【アクセス】
≪公共交通機関≫
・京都駅から京都市営バス28号系統「松尾大社前」下車
・京都駅から京都バス73, 83系統「松尾大社前」下車
・四条河原町から阪急京都線「桂」(乗継ぎ)阪急嵐山線「松尾大社」下車
・四条河原町から京都バス63系統「松尾大社前」下車
・京阪三条から京都バス63系統「松尾大社前」下車
※京都は交通の便がいいところなので、公共交通機関をご利用下さい。
松尾大社駐車場:無料 バス10台 自家用車100台
拝観料 庭園拝観:大人 500円 学生 400円 子供 300円
拝観時間:5:00~18:00(受付 ~16:00)
参考までに嵐山から主要な観光名所へアクセス
京都でも指折りの観光名所嵐山には、JR・嵐電(京福電車)・阪急電車が乗り入れており、電車での移動が便利です。
嵐電(京福電車)沿線には、世界遺産を含む有名な観光名所が点在しています。