那覇大綱挽まつり(なはおおつなひきまつり)は毎年体育の日を含む3連休に奥武山公園を主会場に行われる沖縄県那覇市の祭りです。
期間中には民俗伝統芸能パレード、全長200mの大綱でギネスブックに認定された世界一の那覇大綱挽、花火大会などが開催されます。
大綱挽まつりの見どころ
毎年、約28万人が見物に訪れる那覇大綱挽は、毎年10月、体育の日の3連休の中日(日曜日)に那覇市の中心部で行われます。
琉球王朝時代から続く長い歴史と、参加する地域の人々の誇り高さが支える伝統行事です。
大綱挽の当日は綱挽の始まる前にも多数の見どころがあります。旗頭(はたがしら)行列、空手演武、かぬちちじ(東西で引く前に、雄綱と雌綱をつなぎ合わせる)、支度(したく、歴史上の人物に扮して見得を切ること)などです。
まず、11時30分から行われるのが旗頭行列です。東7旗、西7旗、14の地域ごとに、伝統衣装を身にまとった団員が国際通りを練り歩きます。
見せ場は、高さ7m~10m、重さ40kg~60kgはある旗頭を男性がひとりずつ、交替で持ち上げ、風に踊らせるところです。
地域ごとに異なる装飾、文字を掲げた旗頭が空に舞う姿は圧巻といえましょう。
一般的に綱引きといえば、あらかじめ一本で作られた綱を引き合いますが、この那覇大綱挽では巨大な綱ゆえ、引き合う前に、雄・雌2本の綱を1本につなぎます。
綱の両端は頭貫(かぬち)といって輪っか状態になっており、雌綱の輪に雄綱の輪をくぐらせ、頭貫棒(かぬちぼう)という棒をを通して結合します。この一連をかぬちちじと呼び、大綱挽の中でも盛り上がるシーンのひとつです。
大綱挽の開始は?
例年、大綱挽は2日目の15時15分頃から大綱挽式典を開始し、16時30分頃に那覇市長(那覇大綱挽審判長)の鉦子(しょうぐ。鐘のような打楽器)の合図で挽き始め、「ハーイヤ」のかけ声で約30分間勝敗を争います。
どの綱引きもそうですが、綱引きはみんなが心を合わせ、一致団結して引くことで勝敗が決まります。その手応えは体験してこそ伝わります。
巨大な本大綱には、みんなが引けるよう、まるで木の枝のように280もの手綱が付いています。
大綱挽は誰でも参加できます。もちろん、観光客も大綱挽に参加できますので、10月体育の日を含めた3連休に沖縄旅行を考えている人はぜひ現地を訪れてみましょう。
那覇大綱挽の歴史
那覇大綱挽の発祥は1450年頃といわれ、琉球王朝の祝い事や、中国から来訪した冊封使(さっぽうし)歓待の際に特別に行われた行事であったと伝えられています。
古琉球の時代から400年以上の伝統を持つ大綱挽ですが、戦前は那覇四町綱(なはゆまちじな)と呼ばれ、四つの町と周辺の町が西と東に分かれて綱を引いていました。
現在も那覇市を東と西に分け、東は雄(男)綱、西は雌(女)綱を引きます。
現在は昼間に行われている那覇大綱挽ですが、昔はてーと呼ばれるかがり火を灯し、夜に行われていたそうです。
今も旗頭の最上部は、とぅーるー(灯籠)といって灯りを入れられるように作られています。これはその昔の名残なのだそうです。
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