京都は古くからの都です。その京都ではあちこちで古くからのいろいろな行事が行われてきました。
今回その中の3つをご紹介します。
伏見稲荷大社 初午祭
稲荷大神が稲荷山の三ヶ峰に初めてご鎮座になった和銅4年2月の初午の日をしのび、大神の広大無辺なるご神威を仰ぎ奉るお祭で、2日前の辰の日に稲荷山の杉と椎の枝で作った“青山飾り”をご本殿以下摂末社に飾りこの日を迎える習わしがあります。
初午詣は、福詣とも呼ばれ、前日の巳の日から、ご社頭は参詣者で埋まり、京洛初春第一の祭事とされています。
また社頭で参拝者に授与されている「しるしの杉」は商売繁盛・家内安全の御符(しるし)として、古くから拝受する風習が盛んです。
★2月初午の日 8:00~
三千院 初午大根焚き
日時:2月11日(木/祝)~14日(日)※毎年日程が変更します
場所:金色不動堂前広場
法要:不動護摩供
備考:毎年日程が変更します。2月の初午を中心に数日間開催
内容:大根焚きの無料接待
場所:不動堂前広場
★法要内容:
三千院では、ご参拝の皆様に幸先のよい年をおくっていただければと祈念し、 毎年2月の初午にあわせ「幸せを呼ぶ大根焚き」を奥の院金色不動堂前広場に おいて盛大に行われます。
大根は大原の畑で有機農法で栽培されたものです。
大原の里人たちが真心を込めて育てられたこの純白の大根は何色にも染めやすく、味付けも沁みやすいことで有名です。
厳冬の大原の里で、特別祈祷のあつあつの大根を味わっていただき、お参りの皆さん共々、無病息災、開運招福をお祈りしましょう。
なお「三千院の初午大根焚き」は、出世金色不動明王のご加護とご利益をいただけるよう、特別祈祷をしております。
醍醐寺 五大力尊
毎年2月23日、「五大力さん」として親しまれている「五大力尊仁王会」が営まれます。
不動明王など五大明王の力を授かり、その化身・五大力菩薩によって国の平和や国民の幸福を願う行事です。
その歴史は醍醐天皇の時代、西暦907年まで遡ることができます。
この日に限って授与される災難・盗難除けのお札「御影(みえい)」は、京都の町屋や老舗はもちろん、各家庭の出入り口に貼られています。
このお札を求めて、早朝から夕刻まで人の列が途切れることがありません。
全国から十数万人の参拝者が訪れるこの仁王会は、醍醐寺最大の年中行事として知られています。
この御影は仁王会に先立ち、15日から21日までの一週間、全山僧侶が堂にこもり、仁王会前行として21座のべ1000人以上の僧侶がねつのこもった祈祷、祈願を行ったもので、この前行法要には一般の方も参列し、祈りに参加することができます。
近年では、力自慢の男女が巨大な鏡餅を持ち上げ、その時間を競う「餅上げ力奉納」も有名です。
男性は150kg、女性は90kgの鏡餅を抱え、その力を奉納し、無病息災、身体堅固を祈ります。