ワンタッチタープは、長所短所があります。手軽に設営できるという反面、日陰が少なかったり、風で飛ばされたりという事態にならないよう、それなりの使い方を考慮して使わないといけないと思います。
ワンタッチタープを使う人の理由
ワンタッチタープは、見た目の手軽さで選ばれる人が多いようですが、複数人での設営は簡単なのですが、実は、ひとりでの設営は難しいといえます。
ワンタッチタープを使おうとする人の場合、ひとりでキャンプをすることはまずないと思いますので、設営に関していえば、他のテント類よりは簡単に設営できます。
ワンタッチタープは自立するので、風さえなければ、ロープは張らなくてもすみます。が、実はこれが最大の欠点ともなるのです。
設営する時は風がなくても、いつ風が吹くか分かりませんし、2泊も3泊もキャンプをする場合には、絶対にロープを張って補強しなければ使えないと思います。
設営が簡単だからといって油断すると、痛い目に遭います。長所と短所は紙一重だということになりましょうか。
川原でバーベキューとか、砂地のところに設営するのは楽ですね。
サイドスクリーンを増設することで、寒さや日陰対策もできるタイプもありますから、いちがいに日陰が少なくなるとはいえないと思います。
ワンタッチタープを使わない人の理由
ベテランキャンパーにワンタッチタープを使う人は少ないといわれています。それにはちゃんと理由があります。
ワンタッチタイプは、日影の有効面積が少なく風に弱い、あるいは収納時にかさばるなどの欠点があります。
バーベキューの様な短時間なら良くても、朝から夕方まで居るキャンプでは太陽の位置が変わるから日影の面積が小さいと日よけになりにくいです。
2~3泊するキャンプだと風が出たりして、風に弱いタープは使いにくいと思います。
キャンプをしょっちゅうする人は、ワンタッチタープのようなかさばるものはなるべく避けるようになります。
キャンプ用品は、テントだけではないので、ほかにも荷物が増えてきますから、車の中が一杯になって、なるべくかさばらないものをとの思いが強くなってくると思います。
ワンタッチタープ使用時の注意点
ワンタッチタープは、軽量なアルミフレームなどは軽い反面、弱い(折れやすい)ということになりかねません。
さらに何度も言いますが、風に対しては本当に弱いので、絶対にロープを張って飛ばされないように補強することを怠ってはいけません。
フライに、中間点に鳩目(グロメット)を増設して、ロープを張る箇所を増設しないと、強風では吹き飛ばされます。
また、ロープを張る場合のペグは、鉄製のペグは避けた方がいいと思います。あの重い鉄製のペグがぶっ飛んで行った場合、周りの方に被害を及ぼす凶器になりかねません。
ジュラルミンかプラスティックペグのY字型かT字型のほうが、はるかに支持力があります。
ワンタッチタープは一長一短ではありますが、積載できる車と参加人数次第では、それなりに使えます。
ただ、1棟だけではやや狭いと思います。複数設営することで強度も増します。