低気圧の日には、人の身体は「お休みモード」に切り替わります。
血圧や心拍の低下がおこり、疲労感を感じるようになって行動意欲が低下し、リラックス状態になります。つまりは、副交感神経が優位になるということです。
眠気の原因は低気圧と日照量の少なさ
低気圧は人の身体を休ませる働きをする副交感神経を刺激するといわれています。副交感神経は、体内を元気な活動モードからゆっくりする休息モードへと変えてしまうため、眠気を感じやすくなるのです。
そして低気圧は、空気中の酸素濃度が少なくなるため、身体の血液の酸素量も少なくなります。
血液内の酸素量も少なくなり、さらに血流も普段より悪くなるため、人は身体のだるさを感じ、「休みたい」「眠い」という気持ちになるのです。
人は自然な眠りに就くときメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンが分泌されます。
このメラトニンは夜に多く生成され、朝の光により分泌が止まるという、睡眠と覚醒のバランスをとっています。
これが梅雨時や台風の時には朝の光が少なく、日中もうす暗い状態が続くため、メラトニンの働きが不安定になり、昼間でも眠気を起こすと考えられます。
眠気をなくす方法
人は、身体の中に酸素が少なくなると、眠気に襲われます。雨の日(低気圧の日)は空気が薄い状態の日です。だから必然的に身体の中の酸素濃度が薄いのです。
そこで、「意識して酸素を取り込むための『深呼吸』をしましょう」ということです。それも腹式呼吸をしましょう。
お腹を膨らませるように大きく鼻から息を吸い込みます。そして、口をすぼめてゆっくり息を吐き出しましょう。
これを5~6回行うと、不思議と眠気がなくなり頭がスッキリとするはずです。
身体を動かすのも眠気対策
眠気が続く副交感神経が優位な状態を、活動モードに変える交感神経を働かせるには適度な運動が効果的です。
眠くてだるい中、まして雨が降る日なら外に出るのは大変かもしれませんが、家の中や会社で階段を上り下りするだけでも効果があると思います。
他にも、ちょっとした掃除や家事を行う、あるいは電車で座らないなど、身体を動かすことに意識を向けるだけで、眠気が覚めていくでしょう。
血流の悪さを改善するには、マッサージやストレッチを取り入れるのも効果的です。特に日中の眠気を覚ますには、頭周りやリンパのある首筋のマッサージがいいようです。
頭全体・こめかみ・首から肩にかけてほぐすように揉んで、眠気を飛ばしましょう。
睡眠の前の簡単なストレッチは一日の身体の疲れを取り、よい睡眠をもたらしてくれます。仰向けに寝て手足をブラブラさせるだけでも効果があります。