2003(平成15)年から始まった、春の鞆を彩る「鞆・町並ひな祭」は、今ではすっかり鞆の年中行事として定着しています。
町に代々伝わる大小様々な雛飾りを、商家、町家、寺院など町全体の約100ヶ所に展示します。
繁栄した港町で商人が集めた雛人形
鞆の町を春色に染める「鞆・町並ひな祭」。
江戸時代の豪華な七段飾り、明治期の大規模で精巧な御殿飾りや押絵雛、立雛、流し雛などを見ることができます。
普段あまり見ることのできない、貴重で珍しい様々な雛飾りを一度に見ることができる催しです。
「福山市鞆の浦歴史民俗資料館」には、「鞆の津の商家」に伝えられた豪華な7段飾りや、精巧緻密な御殿飾りが飾られます。
初春の陽気のなか、鞆の浦の古い町並みを散策しつつ、繁栄した港町で商人たちが集めた雅な雛人形をお楽しみください。
雛飾りの由来
古来から日本人が持っていた、目に見えないものと向き合い、そこに想いを馳せる豊かな感性からひな祭り行事は生まれました。
一年の節目である五節句のひとつ上巳の節句(3月3日)。
古来、陽の数字が重なる日は悪いことが起こる厄日と伝えられ、その厄(け)を払う「ハレ」の行事として始まりました。
古くは、人が川や海に入り禊ぎをし身を清めていましが、時代と共に人型(ひとがた)にケガレを移して、川や海に流す(流し雛)という形に変化し、次第に今日のような人形になりました。
鞆・町並ひな祭開催日と場所
★開催日:2017年2月18日(土)~3月20日(月・祝)
★開催場所:福山市鞆町内一円
★開催時間:各施設により異なります
★入場料金:無料がほとんどですが、一部有料のところがあります。
★問い合わせ先:鞆・町並ひな祭実行委員会
(事務局:福山市鞆の浦歴史民俗資料館) 080(5614)2778
※有料駐車場がありますが、数に限りがあります。公共交通機関でお越し下さい。
※路線バス
JR福山駅前より、鞆鉄バスにて「鞆の浦」下車。
20分間隔で運行、所要時間約30分