長崎くんちは、370年余年の歴史を誇る鎮西大社諏訪神社の秋の大祭です。
長崎くんちで奉納される演し物は国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
ポルトガルやオランダ、中国など、江戸時代の南蛮の特色を色濃く残した独特な奉納踊りに、京都や堺の文化が融合した特徴のあるお祭りで、演し物や演舞は実に多彩です。
踊りを奉納する町を「踊町(おどりちょう)」と言い、7年に1度出番が来ます。
長崎くんちの見どころ
長崎くんちの代名詞、龍踊り(じゃおどり)
“龍”と書いて“じゃ”と読み、読んで字のごとく、龍が蛇(じゃ)のようにうねり回って舞い踊ります。
「長崎くんち」と言えば先ず「龍踊り」と言われるほど、龍踊りは長崎くんちの代名詞と言える演し物です。
龍踊りは長崎くんちの華なのです。
長喇叭(ながらっぱ)と大銅鑼による独特のお囃子が祭りムードを盛り上げてくれます。
庭見世(にわみせ)
庭見世とは、長崎くんちの本番前の3日(月)の夕方に、各踊町(おどりちょう)の表通りに面した店舗のショーウィンドウなどで、傘鉾をはじめ、本番に使用する衣装や小道具、楽器などを飾って披露することです。
人数揃い(にいぞろい)
人数揃い(にいぞろい)も本番前の4日(火)の午後、演しもの(だしもの)が仕上がったことを各踊町内で本番さながらに披露します。いわば予行演習といえましょう。
傘鉾(かさぼこ)パレード
傘鉾パレードは、ビードロ細工やカラクリ仕掛けなど傘の上に様々な装飾がされ、重量も130kg~150kgになると言われています。
これをひとりで担いで、くるくると雄大に回ったりします。
各踊町の傘鉾が出ると、観客は“ふとうまわれ(大きく雄大に回れ)”とか“もってこーい(アンコールの意味)”などと掛け声をかけます。
毎年は見られないコッコデショ
コッコデショ
コッコデショとは、重さが1トンにもなる太鼓山のことをいいますが、そのコッコデショを36人の勇壮な男衆が担ぎます。でもただ担ぐだけではないんです。
なんとコッコデショを空中に放り投げて拍手をして受け止める、などといった離れ業があるのですからびっくりです。
本踊(ほんおどり)
本踊とは日舞のことです。
日舞のほかに、阿蘭陀万歳(おらんだまんざい)など、異国情緒のある踊りや衣装と日舞が融合したりします。
体験したことのない日舞の世界を堪能することができると思います。
長崎くんち開催日
毎年10月7日~9日までの3日間開催されます。※毎年同日
2017年のことしは、10月7日(土)~9日(祝・月)です。
長崎市内への交通アクセス
【車】
長崎自動車道(長崎IC)⇒長崎出島道路⇒長崎市内
【JR】
JR長崎駅
詳しくは、長崎くんちホームページをご覧下さい。