七年に一度行われる「飯田お練まつり」。本年2016年は、その七年に一度の年にあたります。
飯田お練り祭りとは
「飯田お練まつり」は、諏訪神社と縁がある「大宮諏訪神社」の式年大祭として、7年に一度(申の年と寅の年)、飯田市街地を中心に盛大に行われております。
今年の「飯田お練まつり」は、3月25日(金)・26日(土)・27日(日)に開催されます。
この飯田お練まつりは、南信州の各地域に伝わる獅子舞・太鼓・踊りなどを一度に見ることができる絶好の機会です。
明治時代より今なお続く、南信州の伝統芸能を間近に感じていただけます。
ちなみに、「お練まつり」と呼ばれる所以は、大勢の人々が街に出て「ねり歩く」ことからだと言われています。
この期間中、飯田の丘の上は、祭り"以上"の賑わいを見せます。
7年に一度きりの、たいへん貴重な機会です。春の南信州観光の際には、ぜひ
ご覧になってください!
飯田お練り祭り大名行列
飯田お練りまつりのメインの出し物の大名行列は、本町三丁目の出し物で、明治5年申年のお練りが初回です。
若州小浜城主、播州姫路城主、奥州仙台城主等の持物 を入手したもので、様式は百万石の格式と称せられ、男持薙刀、白車熊槍、富士形槍などは国宝級の逸品です。
行列の仕方、所作、芸は往時を継承しており、 市街地を練る絢爛豪華な行列は徳川三百年の風俗を偲ぶことができます。
大正8年に東京で挙行された奠都50年祭(市制30周年)に招聘せられて天覧の光栄に浴し、当時の関係者から日本一の折紙付の文化財です。
飯田お練り祭り幌獅子舞
重量30キロの大獅子頭による幌獅子舞は、三百年余の歴史をもっています。
我が国の能の原典と言われる宇天王の優美華麗な舞、雄壮豪快な頭、妙技な笛大鼓の調べが三位一体となって織りなす一大絵巻は郷土芸能の圧巻と言えるでしょう。
「道中起し」「大門口の舞」「古所望まだかの舞」があり、大獅子を起こして寝かせるまでを舞う獅子舞は全国に例がなく、専門家からは日本一の折紙を付けられています。
山間の小京都・飯田
伝統の祭「お練りまつり」が開催される飯田市は信州の小京都とも形容され、長野県南部地域の中核を担う山岳の都です。
この飯田市を中心とした信州南部【南信州】(みなみしんしゅう)地域には数多くの伝統芸能が昔と変わらず息づいています。