亀崎潮干祭(かめざきしおひまつり)は、愛知県半田市亀崎町で毎年5月3日・4日に行われる神前神社(地元では、旧社格より「県社」と呼ばれている)の祭礼です。
潮干祭がユネスコ無形文化遺産に
2015年(平成27年)3月、政府は京都祇園祭を始め全国山・鉾・屋台保存連合会に加盟する33件の国指定の重要無形民俗文化財について、ユネスコの無形文化遺産に登録するため、文化審議会、無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議の議を経て、ユネスコに登録申請を行いました。
「亀崎潮干祭」は神前神社の祭礼で、豪華な刺繍幕や精緻な彫刻で装飾された5輌の山車(東組宮本車・石橋組青龍車・中切組力神車・田中組神楽車・西組花王車)を干潮の海浜に曳き下ろす勇壮華麗な祭りです。
山車を豪快に曳き廻す男衆の熱気と興奮、鳴り響くお囃子の調べと威勢の良い掛け声、海風に翩翻とはためく吹き流し、軒を連ねる懐かしい露店の賑わい・・・・・
300有余年の歴史と伝統をしっかり守り伝えてきた『本物の祭り』を見てください。
亀崎潮干祭の山車行事
亀崎潮干祭の山車行事は、知多半島の北東側にある愛知県半田市の北部亀崎地区の鎮守神前【かみさき】神社の祭礼潮干祭に行われる行事で、氏子で組織される東組、石橋組、中切組、田中組、西組の五つの組から、からくり人形をのせた山車が出されて曳き回される行事です。
山車を出す五つの組は亀崎潮干祭を担う基本的な組織です。石橋、田中、中切は亀崎内の字名であり、東と西はその両側にあることから命名されたと伝えられています。
このことから、これらの組は基本的には地域的なまとまりで構成されたものと考えられ、それぞれの区域内に居住する者のうち組費を納めた者によって組が構成されています。
亀崎潮干祭開催日
この祭りは5月3日・4日に行われる神前神社に奉納される祭礼です。
この祭りのハイライトは「潮干祭」の名がしめすように,海浜への山車の曳き下ろしです。
昭和34年の伊勢湾台風後に、防潮堤が作られて以来長らく海への曳き下ろしが途絶えていました。
それを祭りへの情熱で防波堤を切り取り、砂浜を造り見事に復活させたのです。
この神社前の砂浜に曳き下ろされる山車の勇壮さに、感動すること請け合いです。
また,曳き出される5台の山車には、それぞれ工芸文化の粋を集めて作られた彫刻・大幕・水引・追幕・からくり人形があり、まさに一見の価値があります。
(愛知県有形民俗文化財指定)