関西圏では、節分に恵方巻きを食べるという習慣(?)がありますが、毎年、恵方に向かって太巻きを黙って食べると縁起がよいといわれています。
ところでこの恵方巻き、どちらを向いて食べるかを誰が決めているのでしょうか。
恵方巻きを食べる方角
恵方巻きを食べる方角ですが、毎年誰かが決めているのではなく、実は既に来年以降の分も全て決まっています。
実は恵方には、「十干(じっかん)」と言うもの(甲・乙・丙・丁・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと))があり、それぞれ方角が決まっているんです。
【十干表】
西暦の一の位 十干(じっかん) 十六方位
4・9 甲・己 東北東やや東
0・5 乙・庚 西南西やや西
1・3・6・8 丙・戊・辛・癸 南南東やや南
2・7 丁・壬 北北西やや北
西暦年の一の位を見れば、その年の「十干」が分かります。2017年は7ですから、十干表より恵方は、「北北西やや北」ということになります。
ちなみに2017年の節分は2月3日(金)ですから忘れないでください。
恵方巻きの発祥
1930年代、大阪の海苔組合が「節分に巻き寿司を丸かぶりすることをすすめた」というのが発祥とされています。
その後、1980年代にコンビニがこの行事に乗っかって、「恵方巻き」と称して全国展開したのだそうです。
元は大阪近辺だけのお遊びのようだったのですが、商魂たくましい業者の手により今や全国的とも言えるイベントになったと言えるでしょう。
それでも、関東近辺の人は知らない人も多々いらっしゃるようですが・・・。また、関西でも食べたことがないという人の方が多いとか。
恵方巻き食べない人の理由
商魂たくましいコンビニの恵方巻きは、お値段が少々高いようで、また、おうちで巻き寿司を作るのは面倒だということで、全国展開されている割には、節分に恵方巻きを食べるという人はそんなに多くはないのかも知れません。
それに、昨今では巻き寿司の代わりにスイーツで代用する人も出てきました。ロールケーキとか、ワッフルとか、最近ではポッキーなどというものも出てきたようです。
2017年の恵方は
節分に恵方巻きを食べる人は、今年の恵方「北北西やや北」に向かって、おしゃべりをしないで食べて下さい。