住宅事情やそのほかの事情で、おひな様を手放さなければならなくなった時、どうすればいいのかその処分に困っている方もおられるでしょう。
お雛様処分の仕方
おひな様はお祝いの飾りものだけに、燃えるゴミや粗大ゴミで処分をするのは気が引けてしまいます。
◆ひとつには、親戚や友人などに譲るということを考えられてはいかがですか。
おひな様は「一人が一つ持つもの」とされ、譲渡は避けたほうがいいといわれていましたが、それはその人の考え方であって、代々おひな様を受け継いでいるという方もおられます。
高価なおひな様で、状態のよいおひな様なら親戚の方や親しいお友達に話をすると引き受けてくれる方もいらっしゃるかも知れません。
◆また、そういった高価で状態のよいおひな様なら、ネットオークションに出品するということも考えられます。
世の中には、コレクション好きの方もいらっしゃるので、入札してくれる方がいるかも知れません。
◆それほど高価に買い求めたものでもなく、状態もよくなければお寺や神社にお願いするという方法もあります。
近くのお寺さんや神社にお聞きしてみてはいかがでしょう。
近くにそういったお寺さんや神社がない場合は、ネットで調べると引き受けてくれるところがありますので、そのお寺さんか神社にお願いするといいでしょう。
でも、お寺さんや神社ではおひな様飾りの人形だけしか扱ってくれないところが多いようですので、後の道具類は自分で処分しなければならないようです。
◆一般社団法人「日本人形協会」が日本郵政と提携し、「ゆうパック」による人形感謝(供養)代行サービスを行っています。
電話やインターネットで申し込むと「お人形差出キット」(ひとがた・お人形送り専用ラベル・手続説明書・代金振込票)を送ってくれます。
供養して欲しい人形を梱包し、郵便局から集荷に来てくれるので出すだけです。
料金は1箱5,000円で、受け付けているのは「人形のみ」なので注意してください。
人形は毎年10月頃に行われる「東京大神宮人形感謝祭」で供養してもらえます。
★一般社団法人「日本人形協会」http://www.ningyo-kyokai.or.jp/
お雛様処分のタイミング
雛人形は一般的に、女の子が成人し嫁ぐまでのものとされています。
ですので、雛人形を処分するタイミングとしては「結婚した時」というべきなのでしょうが、実際には結婚時に雛人形を処分しようと考える人はいらっしゃらないでしょう。
昔は嫁入り道具として雛人形を持って嫁いだものです。でも今はそうした風習もなくなったようにも思います。
娘は嫁いでしまったものの、娘に買ってやった雛人形を毎年雛祭りの季節に飾っているという方もいらっしゃるようです。
処分のタイミングといえば、お寺さんや神社にお願いする場合には、そのお寺さ
んや神社がいつ供養されて処分されるのかを、お聞きになってお持ちするかお送りするのがいいでしょう。
お雛様以外の道具の処分
さて、おひな様のお人形の処分の方法はお分かりいただけたと思いますが、残りの道具類はどうすればいいのでしょうか。
簡単に申しますが、市区町村のゴミ処理の仕方に応じて処分する以外に方法はないと思います。
「廃棄物の処理および清掃に関する法律」という長ったらしい名前の法律により、自宅に空き地があるからといって、勝手に燃やすことはできなくなりました。
5年以下の懲役、1000万円以下の罰金など、罰則があるので注意をして下さい。
結局は自分で判断することです
おひな様の処分については、いろいろいわれることがあるようですが、受け止めなければならないこととそうでないことは自分で判断しなければなりません。
いずれにしても、自己責任によって処分する方法を考えましょう。