紫外線の強い季節になってきます。目にとって紫外線はどんな影響をあたえるのでしょうか。
紫外線を防ぐための、メガネやサングラスの選び方は?
長時間の紫外線は目にもダメージ
普段の生活の中で紫外線を浴びるくらいならば、目の機能には問題があるとは考えられません。
ただ、長時間、強い紫外線を浴びていると、白内障や黄斑変性(おうはんへんせい)症という、視界がゆがんだり見えなくなったりする病気を引き起こす可能性もあります。
また、角膜炎(かくまくえん)になるリスクもありますので、注意が必要です。
色が濃いレンズの方が紫外線をカットできる?
色が濃いレンズの方が紫外線をカットできると勘違いしている人が多いようですが、濃い色と紫外線カットの性能は全く関係がありません。
紫外線カットの機能がないのに濃い色のサングラスを使用すると、目に悪い影響を与えます。
なぜなら、目は、暗いところでは瞳孔(どうこう、光を通す領域)が開き、より多くの光を取り込むようになっています。
明るいところでは瞳孔は閉じられ、光を取り込む量を減らすという調節をしています。
ですから、紫外線カット機能のない濃い色のレンズで強い光を多く浴びると、瞳孔が開いた状態になって多くの紫外線を目に入り込んでしまいます。
メガネやサングラスの選び方
紫外線カットのメガネやサングラスには、「紫外線透過率」が数字で表示されています。
これはそのメガネやサングラスがどれだけ紫外線を透過するかを示す数字なので、数値が低いほど紫外線を通しにくいということになります。
「紫外線透過率2.0%以下」という表示のレンズは、紫外線を98%以上カットすることができると言われます。
ですから、メガネやサングラスを選ぶ場合は、この数値の低いものを選ぶのがいいと思います。
紫外線は悪いことばかりではなく、身体は紫外線を浴びることで、免疫力を向上させたり、骨を強くするビタミンDを作り出す効果などもあります。
しかし、こと目においては紫外線が良い影響を与えることはまったくありません。
これからの紫外線の強い季節を目の保護のために、サングラスを役立ててください。