雨の日の自転車に傘をさして乗るのは違法ですし、大きな危険がともないますのでやめるべきですが、自転車用レインコートを着用しても、危険性がゼロになるわけではありません。
自転車の傘差し運転はダメ
2015年6月1日に施行された改正道路交通法により、自転車に乗りながら傘を差したり、携帯電話を操作したりする「ながら運転」をして交通事故を起こし、安全運転義務違反として検挙されるなど、自転車の運転に関する危険行為を3年以内に2回以上行い、検挙された人は「自転車運転者講習」を受けることが義務付けられました。
その影響でしょうが、自転車用のレインコートの売上が大きく上がっているそうですが、自転車用のレインコートだからといって、必ずしも安全が完全に確保されてはいない、ということなのでお伝えします。
自転車用レインコートの危険性
【危険な状況】
★ポンチョやロングポンチョは前かごや荷台がない自転車では、裾が車輪と接触し巻き込まれる可能性があります。
★ズボンの裾の締め付けにドローコードが使用されている銘柄で、チェーンにカバーが付いていない自転車に乗車すると、ドローコードがチェーンに巻き込まれることがあります。
★前かごに入れた収納袋のドローコードが垂れ下がると前輪に接触し、前輪ロックにつながる可能性があります。
★風が強い状況で、ロングポンチョを使用する場合、前かご用留め具を正しく使用しないと、裾が舞い上がり視界が遮られることがあります。
★周囲を確認する際に、を正しく使用しないと、首の動きにフードが付いてこないことがあり、左右の視界が遮られることがあります。
自転車用レインコートレインコート注意点
【注意すること】
◆自転車との組み合わせによってはポンチョやロングポンチョの裾や、レインスーツのドローコードが駆動部に接触し巻き込まれることがあります。使用する前に、レインウェアと駆動部が接触していないか確認しましょう。
◆前かごまで覆うよう前丈が長く作られているロングポンチョは、風にあおられ舞い上がった際に視界が遮られることがあります。風の強い日は使用しないようにしましょう。
◆フードの調整装備を正しく使用しないと、首を左右に動かした際に、フードが首の動きに付いてこないことがあるため、左右の視界が遮られることがあります。
◆レインウェアの収納袋を前かごに入れて運転する場合、垂れ下がったドローコードが前輪に接触し転倒する可能性があります。
※この記事は、国民生活センターの記事を元に作成しました。
※詳しくは国民生活センターのHPをご覧下さい。
★雨の日は自転車もスピードを控えめにし、安全運転に徹してください。