七夕にそうめんを食べる風習があるって知ってました?
平安の時代から、七夕には行事食として「そうめん」を食べていたそうなのです。
七夕の行事食の行事食とは
そうめんは、夏になるとスーパーや店先に並ぶ定番食ですが、実は「七夕」の時期に食べる「行事食」のひとつなんです。
“そうめんを七夕の時期に食べるなんて、時期的に早いのではないの?”と思われるのも無理はありません。昔は旧暦で物事が進んでいましたから、今で言えばひと月遅れの8月7日ということになります。
8月7日と言えば暑さも真っ盛り、夏バテの時期でもあり、そうめんは欠かせない食材ということになりますよね。
「行事食」という言葉はあまり聞き慣れないかも知れませんが、「行事食」とは、簡単にいえば、季節の変わり目など特別な時に食べるお料理のことです。
日本では、季節ごとに行事があり、お祝いごとがありますよね。例えば、お正月の「おせち料理」や端午の節句の「柏餅」などがこの「行事食」にあたります。
七夕の行事食そうめんの起源
ところで、そうめんの起源は古く、元は平安時代に七夕の節句で小麦粉と米の粉を練ったものを食べる風習から来ています。
中国では、これを「索餅(さくべい)」と呼んでいます。なぜ、これを七夕に食べるのか、「索餅(さくべい)」がなぜ「そうめん」になったのかは、ある中国のお話から来ています。
索餅とはこのようなものではなかったのでしょうか
古代中国の帝の子供が7月7日に亡くなり、その後に鬼となって熱病を流行らせ、これに困った人々は子供の好物だった「索餅(さくべい)」を供えて祟りを鎮めたという話があります。
それから、この故事に因んで中国では七夕に「索餅(さくべい)」を食べる風習が生まれ、平安時代に日本へ伝わってきたのだそうです。
日本に伝わった当時は今のような「そうめん」ではなくて、日本でも中国と同じ材料で作った「索餅(さくべい)」を7月7日に食べるようになりました。
この「そうめん」の元になった「索餅(さくべい)」は「索麺(さくめん)」とも呼ばれ、それが時代を経て「そうめん」に変化したのだと考えられています。
そうめんのちょっとした飾り付け
七夕の行事食だからと言って、ただそうめんをゆでて食べるだけでは、子供にとってはあまり七夕への関心がわきませんよね。
そこで、子供たちへも関心を持ってもらうために、そうめんを天の川に見立てて、人参やキュウリや薄焼き卵などを星形に抜いてそうめんの上に並べましょう。
これだけでも何となく七夕の行事食という感じになりませんか。