目の周りの皮膚は、顔の中でも特に薄くほかの部位と比べると、およそ3分の1程度しかありません。
そのため、外気の影響を受けやすく乾燥したまま放っておくと、赤みやかゆみなどの肌トラブルを引き起こしてしまうこともありますので気をつけたいものです。
目の周りが乾燥する原因
目の周りの皮膚は、肌のバリアをしている角質層も薄いので潤いが逃げやすく、刺激に対してヒリヒリと痛むほどに敏感な部分といえます。
目の周りは皮脂を分泌する皮脂腺が少ないので、保湿力がとても弱く、乾燥しやすいのです。
メイクを落とすときやスキンケアをするときに強くこすってしまったり、マスカラやファンデーションが残っていると、乾燥の原因になることもあります。
目の周りの乾燥にワセリン
ワセリンは、アトピー性皮膚炎で皮膚科に通院していても、目の中に入らない部位であれば大丈夫とのことです。
使い方ですが、洗顔後に肌が濡れている状態でワセリンを塗って下さい。水をはじく形になりますが、それで大丈夫です。
はじいた水をその後そっと上から抑える程度で吸い取ります。こうすると、皮膚の中に水分を閉じ込めることができます。
ワセリンは元々固いものですから、ワセリンを適量手のひらにとり、充分に温めてから優しく目の周りにつけるようにして下さい。
そのあと普段使用している化粧品を上から使用してもいいとのことでした。
外出時の化粧は、ワセリンの上から粉をはたくのみとして下さい。ファンデーションを使ってはダメです。
ワセリン塗っただけだと、紫外線を吸収しやすくなるので、必ず粉を上からするようにして下さい。
目の周りが乾燥している時に、いつも使っている化粧品でもヒリヒリするときは、肌が炎症を起こしているので、化粧品の使用はやめるべきです。
ワセリン療法は、アトピーの患者さんでも殆どの方に有効ですから、試す価値はあると思います。
目の周りの乾燥に蒸しタオルパック
目の周りが乾燥している時には、蒸しタオルでパックをしてやるのもいい方法です。
フェイスタオルを水で濡らして固く絞ります。それを縦半分に折って、さらにきつめに丸めていきます。
丸めたらそれをサランラップでくるんでレンジで1分程温めます。手首で温度を確認してから20~30秒くらい顔全体を包みます。
そんなに手間がかからないので毎日パックしてもいいですが、1週間に3~4度くらいのペースでやってみてください。目の周りだけでなく顔全体のパックですから、顔全体の乾燥にも効果があると思います。
顔全体を温めることで目元の血行もよくなりますし、むくみやクマも防ぐことかできますよ。
ただし、赤みやかゆみがある場合は、温めることで悪化するおそれがあるため行わないでください。
目の周りの乾燥 かゆみ赤みがひどい時は専門家に
目の周りの赤みやかゆみがひどい時には、ワセリンなどのセルフケアでは回復しない場合があります。
炎症を起こしては無意識に目をこすってしまうということになりますと、赤黒い色素沈着が残ったり、シワが目立ってきてしまうこともあります。
かゆみや赤みが続くときには、皮膚科に行って相談しましょう。症状に応じて、効率よく炎症を沈めてくれます。自宅でのケアの方法も相談するといいでしょう。