頭皮の乾燥はフケやかゆみのもとになっているといえます。正常な頭皮ですとかゆみもありませんし、フケが目立つようなこともないのです。
頭皮が乾燥しすぎると、かゆみがあったりフケが目立つようになります。
頭皮の乾燥のサインはかゆみとフケ
頭皮のかゆみは、さまざまな原因によって引き起こされます。意外と理解されていないのですが、頭皮も皮膚の一部です。
乾燥肌になるとかゆみが出るのと同じように、頭皮も乾燥すると外部からの刺激に弱くなり、かゆみが発生することがあります。
かゆみの原因が頭皮の乾燥であるとすれば、頭皮の角質層の水分保持力を健全に保つという対策が必要です。それでも乾燥する場合は、不足する分を外部から補う必要があります。
また、頭皮の乾燥によるフケが目立つ場合には、かゆみにも関係しますが、シャンプーの仕方が悪くて頭皮が乾燥しています。
「シャンプーの仕方が悪くて頭皮が乾燥する?」と思われたあなたは、シャンプーをする時に激しくゴシゴシやってませんか?
頭皮も皮膚の一部ですから、洗顔と同じように優しく洗ってやることが大切です。かゆいからフケが出るからといって、ゴシゴシと力を入れたり爪を立てて洗うと、頭皮の角質層を傷つけてしまいます。
頭皮の角質層を傷つけてしまうと、頭皮のバリア機能や水分保持力が低下し、よけいにかゆみやフケ、乾燥を招いてしまいます。
頭皮の乾燥によるかゆみやフケをなくす洗い方
ところで、頭皮には「皮脂」という汗と脂が交じり合って出来た薄い膜があります。汚れと間違われるのですが、この皮脂は頭皮の水分が蒸発して乾燥するのを防いでくれるたいせつな役割があります。
シャンプーでゴシゴシ洗いますと、この皮脂を全て洗い流してしまうので、頭皮が乾燥してしまうということになります。
ではどうやって頭皮を洗ったら皮脂を適当に残しながら、頭皮を清潔に出来るのでしょうか。
それにはお湯だけで洗うことなのです。「えっ!お湯だけで?」と思われたでしょうが、頭皮の汚れの80%はお湯だけで落ちるといわれています。
まず、洗う前にブラッシングを充分にして下さい。充分にするからといって頭皮が傷つくような強いブラッシングをしてはいけません。
それから、シャワーのお湯は35度くらいのぬるめにセットして下さい。そのシャワーのお湯を直接頭皮に当て頭皮をマッサージするように洗います。
洗い終わったら、頭をゴシゴシ強くタオルで拭かないで下さい。頭をぽんぽんとタオルで軽くたたくようにして水分を取りましょう。
髪が湿ったままだと、細菌が繁殖しやすいのでドライヤーで完全に乾かして下さい。ドライヤーはあまり頭に近づけないで乾燥させましょう。熱で乾燥させるのでなく、風で乾燥させるつもりで乾かして下さい。
お湯だけで頭を洗うのは、なかなか最初の頃はうまくいかないと思います。皮脂が詰まって湿疹ができたり、かゆみや抜け毛が増える場合には、シャンプーで洗うようにしましょう。
また、汗をかいたり髪が汚れたと感じた時は、シャンプーを使って下さい。そんな時は、お湯だけでは汚れは落ちません。
その際には、髪にシャンプーをつけるようにして、頭皮に直接シャンプーをつけないような気持ちで使って下さい。
頭皮の乾燥は加齢によるものも
お肌と同じように、頭皮も加齢によって潤いを失っていきます。この場合は、シャンプーの後にローションやオイルなどで保湿してあげましょう。
皮膚(頭皮も皮膚です)の老化を遅らせるためには、新陳代謝を活性にし、血行をよくすることが大切です。血行がよくなればターンオーバーも促進されます。
血行をよくするためにできる手軽な方法は、頭皮マッサージがあります。ただし、頭皮を傷つけないよう優しく行うようにしましょう。
頭皮の乾燥を防ぎかゆみやフケをなくしましょう
頭皮の乾燥は、いろいろな原因がありますが、それらの原因に対処して頭皮の乾燥を防ぎ、頭皮のかゆみやフケをなくしましょう。