初夏になると青果コーナーに並び始めるびわは、季節感を感じさせてくれる果物のひとつです。
びわは3月頃から出回り始め、6月頃まで出荷されます。出荷のピークは6月頃です。
新鮮なびわの見分け方と保存
新鮮なびわの見分け方は、びわの実のヘタ(木についている方)がしっかりしていて果皮に張りがあり、びわ独特の鮮やかさがあるものです。
また、うぶ毛と白い粉が残っているものが新鮮なびわです(白い粉は袋がけの段階で紙とこすれて落ちていることもあります)。
皮に傷が付いていたり、うぶ毛が取れてテカテカと光っているものは収穫してから日が経っています。
びわは常温保存で大丈夫です。直射日光を避け、風通しがよく涼しい場所で保存してください。
びわは放っておいても追熟しませんし、長期間の保存もできませんので、購入後はできるだけ早め(2~3日以内)に食べましょう。
びわを日持ちさせたいなら野菜室に入れてもいいのですが、冷やしすぎると風味が落ちます。
冷たいほうが好きな人は、食べる2~3時間前に冷やすとよいでしょう。また、傷みやすいので強く押したりしないよう、取り扱いにも注意してください
。
びわの栄養と効能
びわにはβカロテンやβクリプトキサンチンが多く含まれています。
これらは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜、消化器官などを正常に保つ働きがあります。
高血圧の予防をはじめ、がん予防やアンチエイジングにも効果があるといわれます。
また、びわにはポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」も含まれています。
クロロゲン酸は、がん予防やウイルス疾病予防(インフルエンザ予防)に効果があると言われている成分です。
びわは古くから果実だけでなく葉(枇杷葉)も薬として利用されていました。
びわの葉には、「タンニン」や「アミグダリン」が含まれ、咳止めやがん予防に効果があるといわれています。
また、タンニンは細菌の繁殖を抑制するので、皮膚疾患やかぶれなどにも効くと言われています。
びわの葉には、タンニンやアミグダリンのほかにも、ブドウ糖、蔗糖、果糖などの成分が含まれていますが、その中のアミグダリンという物質が薬効成分で、このアミグダリンがビタミンB17になるのです。
ガンに画期的な効果があるとして、国際的に脚光を浴びているこのビタミンB17は、びわの葉の驚くべき効能でもあります。
このビタミンB17は、体温と共に暖められると浸透して、細胞の中にまで入っていき、炎症やガン細胞も治してしまうほどの力を発揮します。
汚れた酸性の血液は、あらゆる病気の原因とも言われますが、びわの葉が持つアミグダリンはビタミンB17に換わり、このビタミンB17が酸性血液を健康な身体が持つ弱アルカリ性の血液に浄化する働きがあることがすでに証明されています。
びわの種の使い方
びわの種には、アミグダリンという成分が葉の1300倍も含まれていると言われています。
びわの葉の1300倍ものアミグダリンが含まれているとすれば、その効能も大きなものが期待できるというものです。
種の使い方は、焼酎に漬けびわ種のエキスを患部に塗ったり飲んだりして我が家の万能薬味酒としてぜひお使いになってみてはいかがでしょうか。
【びわの種焼酎漬けの作り方】
★びわの種 750g~1kg程度
★焼 酎 1.8L 度数が35度以上の物を使用
★瓶 容 器 梅酒などに使う広い口の瓶
1.びわの種を容器に入れます。
2.35度以上の焼酎を入れます。
3.瓶を週に2~3回程度振って混ぜてください。
4.瓶を密封して2~4ヶ月冷暗所に保管します。
5.夏場なら約2ヶ月、冬場なら約4ヶ月たつと、ウーロン茶のような濃い茶色の液体ができます。
6.びわの種を取り出します。
7.これでびわの種の焼酎漬けの完成です。
※びわの種は冷凍物をネット販売しているところがあります。
びわの種の焼酎漬けの使い方
★のどの痛み・せき等
水で3倍程度に薄めたものを服用します
。
そのまま原液を飲んでも大丈夫です。※焼酎です、飲み過ぎないように
★胃のもたれ・口内炎・歯痛・歯茎の腫れ・歯槽膿漏等
水で3倍程度に薄めたもので口をすすぎます。その後服用しても大丈夫です。
★内臓の痛みや炎症等
水で3倍程度に薄めたものを服用します。
そのまま原液を飲んでも大丈夫です。※焼酎です、飲み過ぎないように
★水虫・切傷・やけど等
水で3倍程度に薄めたものをガーゼに浸し湿布します。
原液では成分が強くかぶれる可能性がありますから注意して下さい。
★慢性疾患の場合
幹部に直接塗布したり、飲んだりします。※焼酎です、飲み過ぎないように
※飲む場合には、元が焼酎なので飲み過ぎないでください。