恵方巻(えほうまき)とは、セブンイレブンが全国に発売するために、商品名に「丸かぶり寿司 恵方巻」と言ったことにより全国に広まったようです。
以前から風習はありましたが、名前としては「幸運巻きずし」「丸かぶり寿司」「節分の巻きずし」などと呼ばれていました。
恵方巻きの始まり
恵方巻の起源・発祥は諸説存在していて、どれが本当かは分かりません。
江戸時代末期から明治時代初期に始まったという説もあれば、大正時代の初期に大阪で新香巻を使った海苔巻きを恵方に向かって食べる風習があったともいわれています。
いずれにしても、大正時代から昭和時代初期には既に存在し、大阪の一部地域で定着して風習化されていたらしいとのことです。
それを寿司業界が利用して、古くからの伝統であるという触れ込みで販売促進したと言われています。
※この項 ウィキペデアから抜粋
恵方巻きの中身は
恵方巻きには七福神に因んで7種類の具材を使うとされていますが、中身は定まったものがあるわけではないようです。
各家庭で作る恵方巻きには7種類もの具材が入っているとは限りませんし、その必要性もないわけです。
具材には普通に巻き寿司に使う「かんぴょう」「キュウリ」「シイタケ」「伊達巻」「アナゴ」「桜でんぶ」などが使われます。
最近では、「サーモン」「イクラ」「イカ」「エビ」「まぐろ」なども使われているようです。
さらには、恵方巻きにロールケーキなども使われるようになり、必ずしも昔ながらの太巻きではなくなりつつあるようです。
恵方巻きを食べる恵方とは
陰陽道(おんみょうどう)で、その年の干支に基づいてめでたいと定められた方角とされています。
で、恵方はその年の十干(じっかん)によって決まります。
十干とは
甲:きのえ 乙:きのと
丙:ひのえ 丁:ひのと
戊:つちのえ 己:つちのと
庚:かのえ 辛:かのと
壬:みずのえ 癸:みずのと
の10種類です。
その方角は
「甲:きのえ」「己:つちのと」の年は「東北東やや東」
「乙:きのと」「庚:かのえ」の年は「西南西やや西」
「丙:ひのえ」「辛:かのと」「戊:つちのえ」「癸:みずのと」の年は「南南東やや南」
「丁:ひのと」「壬:みずのえ」の年は「北北西やや北」
となっています。
で、2016年の恵方は「南南東やや南」ということです。
恵方巻きはバレンタインデーと同じ
恵方巻きという言葉は新しいのですが、恵方に向かって巻き寿司を食べるという風習は以前から地方の行事としてあったようです。
その地方の行事を商売にし、全国区にまで押し上げたお寿司屋さんやコンビニは、バレンタインデーなどと同く商魂たくましいと言わなければなりません。
その商魂たくましさに乗っかるか乗っからないかはあなたの判断でしょう。