9月下旬あたりから、夏バテと思われる症状でお医者さんにかかる人が増えます。涼しくなって過ごしやすくなったのに、身体がだるいとか食欲がないなどの夏バテと同じような症状を訴えます。
これを秋バテといいます。
このような症状をほっておくと様々な病気に繋がりますので、原因を調べ対策を立てる必要があります。
秋バテの症状
夏バテは体力のない人や胃腸が弱い人がなりやすいのですが、秋バテは体力に自信があるひとでもなりやすい症状ですから誰でも注意が必要です。
◆秋バテの症状として
・疲れやすい
・なかなか眠れない
・食欲がない
・胸やけや胃もたれがする
・体がだるい
・無気力
・肩こりや頭痛がする
・めまいや立ちくらみがする
・舌に白いコケのようなものが付く
・顔色がくすんで見える
など、夏バテと同じような症状がありますが、これらの症状の中で3つ以上当てはまるようならあなたは秋バテの可能性が高いといえます。
秋バテになぜなるのか
夏の室外の暑さと室内の温度差には気をつけていらっしゃいましたか?外に出たり冷房のかかった部屋に入ったりを繰り返していると、自覚症状がないまま自律神経が狂ってしまいます。
自律神経の狂いは、体温調節などがうまくいかなくなり、身体の調子も狂ってしまいます。
秋バテは夏の温度差だけではありません。暑いからといって、冷たい物を摂り過ぎることも関係しています。
胃は食べ物が入ると胃液と混ざり合うように蠕動(ぜんどう)運動、つまり食べ物を消化しようと動き、消化を促します。
しかし、冷たい物を摂取すると胃の温度が体温の37度くらいから25度くらいまで下がってしまいます。
これによって血液の流が大きく低下して胃の動きが悪くなってしまいます。胃が冷えてしまうと血流の低下だけでなく胃液の消化力も低下してしまいます。
これを繰り返すと、胃がどんどん弱くなってしまうのです。
まだほかにも原因はいろいろあるのですが、夏の暑さからの続きでいうなれば、これらのことが秋バテとなる大きな原因といえるのではないでしょうか。
秋バテの解消法
◆温めのお湯にゆっくり浸かりましょう。
夏の続きでシャワーだけで済ませているあなたも、ゆっくり湯船に浸かって副交感神経を優位にすると、リラックス効果があり、寝る直前にお風呂に入ると気持ちいい睡眠導入にもなります。
◆睡眠をしっかりとりましょう。
秋バテ解消にはゆっくり休養する必要があります。ですから外での活動をちょっと控えてしっかり休養し、睡眠もしっかりとるようにしましょう。
◆軽い運動をしましょう。
軽い運動をすることにより脳内で身体を活性化させるホルモンが分泌されるため秋バテ解消につながります。朝か夕方にウォーキングを30分程度行いましょう。
ウォーキングがなかなか続けられない人は、家事などの最中に爪先立ちをするのもオススメです。
身体の熱は筋肉によって生産されるので、毎日の行動の中に爪先立ちをして筋肉に負荷をかけるだけでも違います。
毎日続けることが秋バテ解消への道です。
◆朝、白湯を飲みましょう。
毎朝、コップ1杯の白湯を飲みましょう。
白湯を飲むことで胃腸が暖まり血液循環が良くなります。体温が上がることで代謝や免疫力がアップして不調が改善されます。