そろそろ来年の初詣を計画し始める時期ですよね。
余り何も考えずに、初詣は神社と決めている人も多いのではないでしょうか。しかし、初詣は神社とばかりは限りません。お寺さんに初詣する人も少なからずいるということを知っておいてほしいと思います。
神社とお寺の違い
お寺は仏教の教えによって建立され、信仰の対象はお釈迦様やそのほかの仏様などで、お寺には仏様が仏像という形でまつられています。
神社は神道の教えにより信仰の対象は神様です。神社の神様といっても、お寺の仏像のようにはっきりした対象があるわけではありません。神道においては、神様は目に見えないものとされており、神社にはその神が鏡や刀などに姿を変えて鎮められています。
また、人の死というものへの考えの違いから、お寺にはお墓がありますが、神社では人の死を「穢れ」とみなすため、神社の境内に人を埋葬するようなところはありません。
そして、神社には鳥居が必ずといっていいほどあり、鳥居より先は「御神域」とされ、鳥居によって俗世間と区別されています。
神道と仏教
古代より日本には自然崇拝の文化がありました。山や岩、木など自然物や自然現象が人々の間で崇拝されてきました。これが神道のはじまりともいわれています。
神道は自然そのものが崇拝の対象なので、岩に縄をしめて信仰したり、山に直接向かって拝んだりと質素な信仰をしてきました。
一方仏教は、インドでお釈迦さまによりはじまり、中国に伝来したのち、日本に伝わってきました。
仏教の伝来により、日本のあちこちにお寺が建てられるようになり、それに呼応するかのようにあちこちに神社も建てられるようになったともいわれています。
ただ、神仏混合といわれるように、神社もお寺も両方あるところも日本国内にはいくつか見られるのです。
初詣はどちらにお詣りするかは自由
初詣を神社にするかお寺にするかは、あなたの自由です。しかも複数の神社やお寺を巡ることもできます。
むしろ複数箇所を回る方が、多く徳を得ることができるとさえ言われています。
ただ、最初にお詣りするのは地元の神社かお寺にすることをおすすめします。
それが普段お世話になっている神様や仏様に対する礼儀だと思いますが、いかがでしょうか。
初詣はいつまでに
初詣は松の内にしましょう。松の内といっても地方によって違いがありますから、その地方にあったやり方でいいのではないでしょうか。
ついでのことながら、喪中の人は初詣が出来ないかといえば、出来ないことはありません。お寺さんにお詣りすればいいのです。
神社への初詣は、神道の忌中とされる50日間は鳥居をくぐることができませんのでそれを過ぎてからとなります。
また、忌明けになったからといって、松の内にお詣りするのは控えた方がいいと思います。鏡開きが済んでからの時期に参拝するようにしましょう。