そら豆は地中海、西南アジアが原産地と推測されます。また、大粒種はアルジェリア周辺、小粒種はカスピ海南岸が原産地であるとする二源説もあります。
イスラエルの新石器時代の遺跡からも出土されています。
インゲンマメが普及する以前はソラマメは古代エジプトやギリシア、ローマにおいて食べられていました。
紀元前3000年以降中国に伝播、日本へは8世紀ごろ渡来したといわれています。
※この項ウィキペディアより
そら豆の旬
日本列島は南北に長いので、そら豆の旬は産地によって変わってきます。
関西周辺や関東周辺の産地は3月~6月頃、寒冷地方の産地は、6月~7月頃に収穫します。
あたたかい鹿児島などの産地のそら豆は12月~4月なので一足先に旬を迎えます。もちろん、その年の天気や気温などで変わってくるのは当然ですが・・・。
そら豆は収穫してからの時間経過とともに、食感や旨味成分が急速に落ちていきますので、購入後はできるだけ早く食べるのがベストです。
そら豆は、スーパーなど店頭に出回る期間が短くて、旬がなくなってきたといわれている野菜のうちでも、はっきりと”季節”や”旬”を感じさせてくれる希少な野菜といえましょう。
そら豆の栄養
そら豆は若返りの野菜とも言われていて、そら豆に含まれる主成分は、でん粉とたんぱく質ですが、ビタミンB1やB2、C、鉄分なども豊富に含まれ、野菜の中でも優秀素材の野菜です。
そら豆の中に特に多く含まれるビタミンB2は、成長を促して、健康な皮膚や髪を維持してくれる大事な栄養成分です。豆類の中ではトップクラスの含有量です。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復に役立ちます。
そら豆の皮にはコレステロールを減らしてくれる食物繊維もたっぷり含まれるので皮ごと食べるのがいいようです。
そら豆は皮膚のトラブル解消に効果的です。
皮膚に湿疹ができやすい原因のひとつに亜鉛不足があげられますが、そら豆には亜鉛が多く含まれています。
100g(約20粒くらい)の中に2.4mgも含んでいて、1日の摂取適正量の約1/3の量が摂れます。そら豆料理は、肌を美しく保つためにもいい野菜なのです。
貧血予防や造血食品としてのそら豆
女性の方に多い貧血は、血液が薄くなった状態になることです。
そら豆は、血液を作る材料の鉄分やたんぱく質、そして血液を作るときに必要となる銅やその吸収を高めるビタミンCが豊富に含まれている野菜です。
肉類などの動物性たんぱく質と炒めたり、煮物にしたり、サラダにしたりすると貧血予防に効果的です。
他にもさまざまな栄養が詰まっています。
塩ゆでのそら豆は、ビールのおつまみや お子様のおやつにも最適で、日本酒やワインとの相性もいいようです。
また和風以外の料理でも、サラダやスープ、あるいは炒め物などの料理にも使うこともできます。
皮を食べない人も多いし、皮が固くて食べられないこともありますが、皮ごと食べれば食物繊維もとれます。
旬のものを食べると免疫力が強くなって風邪を引きにくいともいいます。
そら豆の塩ゆで
そら豆は、さやつきのものは、さやをむいて豆を取り出します。
そら豆に火の通りをよくするためと塩味がしみ込みやすいように、ゆでる前に豆の厚みの半分くらいまで豆に切り込みを入れておくのがコツです。
鍋にたっぷりの水(4カップくらい)を入れて強火にかけ、沸騰したら塩大さじ1を加えて、すぐにそら豆を入れます。
そら豆はゆで時間が短いので、先に塩を入れてもいいでしょう。強火のまま3~4分ゆで、ひとつ取り出してつまんで、皮がつるりとむければゆで上がりです
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手早くざるに上げ、熱いうちに小さじ1の塩を全体にふります。ざるを揺すって全体をいち二度混ぜて器に盛りましょう。