お歳暮は、御魂祭りが由来になっています。
正月に先祖の霊をお迎えするための行事で、お供え物を、本家に届ける習慣がありました。
これが、お世話になった人への贈り物に変化していきました。
親にお歳暮は必要?
では、お歳暮は一番身近な親には贈るべきなのでしょうか。
お歳暮を贈るか贈らないかは、それぞれの家庭で考え方や習慣が違います。
1年のうちに1~2回しか親に会うことがないので、お歳暮を贈るという方。
親が近所に住んでいて、頻繁に会う方などは、お歳暮を贈らない場合も多いようです。
実の親の家庭と、義理の親の家庭での習慣が違う場合も多いですよね。
ですから、まずはご夫婦でしっかり相談しましょう。
また、兄弟や親戚がどのようにしているのか調べられる方は、それぞれ確認してみるのが良いでしょう。
それでも決めきれない場合には、贈るのがいいかもしれません。
兄弟にお歳暮は必要?
「親にお歳暮は必要か?」のところでもふれましたが、それぞれの家庭にそれぞれの事情があり、兄弟間の付き合い方次第じゃないかと思うのです。
「お互いしないことにしましょう」ということであれば、それでいいと思いますし、儀礼として果たしておいた方がいいと思えば、それもいいわけです。
こちらから贈らなくても、向こうから贈られた場合にはやはり贈り返すのが一応の礼儀でしょうから、話し合いの出来る兄弟であればお互いに話し合いをして、贈るかやめるかを決めればいいのではないでしょうか。
兄弟は他人の始まりとも言いますから、なかなかそこまで話し合いが出来かねる時は親同様贈るのがいいのかも知れません。
親戚にお歳暮は必要?
親戚の場合は、「両親の兄弟までは最低限贈る」と言われることもありますが、やはり、家庭によって習慣が違いますから一概には言えません。
いとこや遠い親戚まで、広い範囲に贈る方もいれば、兄弟にも贈らないという方もいます。
親戚はどこまで贈ればいいのか迷ったら、これも夫婦でよく相談しましょう。
自分では知らなかった、親の付き合いや繋がりがある場合もあるようですすから、これも難しいところですよね。
お歳暮は親・兄弟・親戚にどうしても贈らなければならないか
親・兄弟・親戚と、それぞれにどうすればいいか記してきましたが、はっきり言えることは、自分たち夫婦の問題ですから、自分たちで決めればいいことです。
たとえ相手から贈られてきたとしても、それぞれの家庭にはそれぞれの事情があることですから、たとえば家族以外には知らせていない病人などがいてお金がかかっている場合だとか、お家に借金がたくさん残っているなどのことも、他の人が知ることはないわけです。
それを無理して、お付き合い的に続けていっては長続きはしないと思いますよね。
家庭の事情が許すならば、親でも兄弟でも親戚でも、お歳暮を贈ることは悪いことではないはずですからそうすべきですが、家庭の事情が大変ならはっきりとした態度をとるべきかと考えます。