これから寒くなってくると、ちょっとした暖房が使いたくなる時がありますよね。
そのときにカセットガスストーブが、コンパクトで手軽に使えていいのではないかと思うのですが、カセットガスストーブは安全なのでしょうか。
また、燃費はいいのでしょうか。
カセットガスストーブの安全性
どんな燃焼でも一酸化炭素は発生します。
したがって、カセットガスストーブを使用した場合にも、換気は必要となってきます。
カセットガスストーブの殆どが屋外専用であるのに対して、不完全燃焼防止装置など、万が一のトラブル時にも、ガスを自動的に遮断する安全機能を搭載し、屋内用となっているカセットガスストーブもあります。
その分、屋外用が3千円台で購入できるのに対して、その3倍くらいの価格ですが、安全機能を搭載しているからなのでしょう。
しかし、いくら安全機能を搭載していても、屋内燃焼をすれば必ず一酸化炭素は発生するので、換気が必要となることは間違いありません。
ところで、屋内用には次の3つの装置をつけなければならない、という法的規制があります。
1.転倒防止装置
2.立ち消え安全装置
3.不完全燃焼防止装置
これらの条項が守られていれば「安全である」とは言い切れません。
先にも記しましたように、ガスが燃焼するからには必ず一酸化炭素が出ます。ですから、部屋の換気は必ず行わなければ、安全であるとは言い切れないのです。
カセットガスストーブを使われる方は、くれぐれもご注意下さい。
カセットガスストーブの燃費
カセットガスストーブの燃費はどうなのでしょうか。
ガス缶1本100円で3時間使えたとして1時間33円くらいです。
電気ストーブは出力1KW、1KWの器具を1時間使えば25円くらい。
石油ストーブは2.6KWで1時間250ccくらいなので、2.6KWの出力で25円
1KWなら10円程度です。
エアコンは部屋を丸ごと暖めて6畳用の2.2KWで7時間連続で使えば、時間あたり500Wとしても、1KW25円として13円くらい。
※エアコンは、部屋が暖まると消費電力は下がります。
といいうことになるようですので、カセットガスストーブは燃費としてはいいとは言えません。
カセットガスストーブの利便性
しかし、カセットガスストーブは、コードもホースもないのでどこへでも持ち運びが出来ます。
そういった利便性の意味からは、カセットガスストーブも利用する価値のあるものだと思います。
電気もガスもないような非常時には、カセットガスストーブは有効な暖房手段と言えます。
カセットガスストーブ購入する価値は?
カセットガスストーブは、メインの暖房器具としてはコスト面からも暖房能力面からもおすすめできるものではないようです。
しかし、補助暖房器具としての効用は大いにあると言えます。
また、単なる補助暖房器具としてだけでなく、震災に備えた防災用品としても購入価値はあるのではないでしょうか。