激しい下痢や嘔吐などの症状を引き起こすノロウイルス。
毎年冬場に流行する感染性胃腸炎の主な原因であるノロウイルスは感染力が強いのが特徴です。
特に保育園・幼稚園・小学校などで集団感染が起こりやすく、感染した子どもがおうちにウイルスを持ち帰り、あっという間に他の家族に拡がってしまうケースもあります。
ノロウイルスの予防策
ノロウイルスは人の腸内で爆発的に増殖するため便に多く含まれ、ノロウイルスに感染した人のあとは汚染されている可能性が高く注意が必要です。
冬場のトイレのドアノブなどに付着したノロウイルスは1ヵ月位は不活化せず感染力をもっているといわれます。
ノロウイルスに感染すると、1~2日で発症します。
吐き気やおう吐・下痢・腹痛などを引き起こし、発熱することはあっても、高熱になることはあまりありません。
これらの症状が1~2日続いた後、自然に回復する場合もありますが、高齢者や子供の場合は、1日に20回以上の下痢をおこし、脱水症状などで入院が必要となることがあります。
また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
しかし、ノロウイルスが手についたから感染・発症するわけではなく、それが口から体内に入ると感染・発症します。
ですから、食品を取り扱ったり、食事をしたり、口の中に手を入れる前にちゃんと手洗いをすることがノロウイルスに感染しないための予防策になります。
ノロウイルスの予防は手洗いが一番
ノロウイルスの予防は手洗いが一番だといわれています。
それも石けんをつけてこまめに手指などを洗い、流水で流し去ることが大切とされています。
ある実験結果によりますと、
手についたウイルスがいると仮定した場合、「石けんをつけて10秒のもみ洗い後、流水で15秒手洗いする」と99%除去され約1%に減少するそうです。
「石けんをつけて10秒のもみ洗い後、流水で15秒手洗いする」と99%ずつ除去していきます。
3回ほど同じことをしても、0.0001%は残りますので、最後にアルコールによる消毒をすると、ウイルスはいなくなるそうです。
※ノロウイルスは培養できないので代替ウイルスでの実験です。
確かにここまで徹底してやれば、ウィルスはなくなるでしょう。
しかし普通には、「石けんをつけてこまめに手をよくこすり、あとは水で流しましょう。」というのが、一般的にいわれていることです。
つまりは、出来るだけ手洗いをしっかりしておけば、それほど多くは発症しないということではないかと思います。
さらにいえば、健康な人は仮にノロウィルスが体内に入っても発症しないということでも分かるとおり、健康にも充分気をつけることが大切です。
子供や高齢者の人は、特に健康に気をつけて、よく手洗いをしましょう。
ノロウイルスの予防 消毒液は効果が薄い
ノロウィルスが流行しているときに、消毒液で消毒すればいいと思っておられるようですが、人の手につけて消毒できるくらいの消毒液ではあまり効果がないともいわれています。
特にノロウイルスに関しては、ひとの肌に使える殺菌消毒剤では効果が薄いので、石鹸で泡立てて洗って流水でよく洗い流すことが大切です。
石けんと流水で洗い流したあと、消毒液で消毒すればさらに効果が上がるでしょう。
消毒液だけをあまり過信しない方がいいようです。
やっぱり手洗いが一番です
ノロウィルスの時だけでなく、日頃から手洗いを励行しましょう。
石けんをつけて、こまめに手をこすり流水で流す。
これがいろんな病原菌を寄せ付けないいい方法だと思います。