干し芋は栄養価も高くて、ビタミンや鉄分、便秘解消に役立つ食物繊維も豊富に含まれていて、見た目には質素なおやつですが、すばらしい食べ物です。
干し芋の簡単な作り方 お芋選びと蒸し方
干し芋にするお芋の種類は、ほっこり系の「鳴門金時」などよりも、「安納芋」や「紅はるか」といった、ねっとり系のお芋が適しているようです。
「安納芋」や「紅はるか」といった種類のお芋を買ってきたら、きれいに洗い蒸し器でお芋を蒸します。
この時、大きなお芋だと蒸し器に入らない場合がありますが、半分に切って蒸しても大丈夫です。
蒸す時に大切なことがあります。まずは蓋にふきんやタオルなどを挟んで、水滴がお芋に落ちないようにして下さい。そのほうがおいしく蒸し上がります。
また、お芋を蒸す時あまり短時間で蒸し上げようとすると、お芋があまり甘くなりません。お芋をゆっくりと長時間加熱することで、デンプンを糖に変える酵素が働きます。
お芋は蒸す時に甘味を増しますので、短時間に蒸し上げてしまおうとしないことが大切です。
蒸し上がりは、竹串などがすっと入るようになれば、蒸し上がっています。
干し芋の簡単な作り方 切って天日干しにする
蒸し上がったお芋は、すぐに切ろうしても熱くて切れませんから、あら熱を取ってから皮をむき、1cm~1.5cmくらいの厚さに切ります。
切る時にはお芋の繊維に沿って切ると、きれいに切ることが出来ます。繊維に沿って切るというのは、お芋の長いほう(縦方向)に沿って切ることです。
輪切りでも切れないことはありませんが、割れてしまうこともありますので注意が必要です。
切ったお芋はザルなどに重ならないように並べて、天日干しにします。時々ひっくり返して乾燥が早くなるようにして下さい。
天日干しの場合は、虫除けなどのために網でカバーをしてやるといいと思います。天日干しにするのは昼間だけで、夜間は室内に取り込んで下さい。
見た目にいい感じの乾燥具合になったら、出来上がりです。
干し芋作りの手順はこれだけですが、これは一般的な干し芋の作り方で、簡単な作り方ではありませんよね。
干し芋の簡単な作り方 電子レンジで蒸す
サツマイモは皮をむき、スライスしてから水にさらしアク抜きをします。
耐熱皿に重ならないように並べ、ふんわりとラップをかけてレンジで加熱します。普通に加熱する場合は、5~10分様子を見ながら加熱します。
ですが、これでは先に記しましたように急激に蒸し上がりますので、お芋の甘みがあまり出てきません。
そこで、電子レンジでも先に「強」で5分ほど加熱したら、「弱」か「解凍」を使って10分ほど時間をかけて蒸し上がるようにしましょう。そのほうがお芋の甘みが増します。
電子レンジで蒸した後は、天日干しではなく、ストーブの前などで干しても大丈夫です。
これだと、簡単に干し芋が作れるのではないでしょうか。一度試してみられてはいかがでしょう。
干し芋の簡単な作り方 カビについて
干し芋は白い粉を吹きますが、これはカビではありません。カビは、緑とかピンクとか茶色などの色をしています。
少しのカビを食べたのなら大丈夫ですが、やはりカビにはいろんなカビがありますから、干し芋にカビが生えたら食べるのは避けたほうがいいでしょう。
干し芋を作りすぎたら、冷蔵庫で保存するかあるいは冷凍してしまいましょう。常温ではいくら乾燥させているといっても水分が全部抜けている訳ではありませんから、カビが生えてくることはあります。
また、かなり乾燥させた干し芋よりも、少し水分があって柔らかめの干し芋のほうが好みの人もおられるでしょう。
カビを生やさないためには、出来るだけ早めに食べきってしまうことが一番かも知れません。